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多くの人たちが持っている価値観の一つに、「モノを持っている方が豊かである」といった思い込みがあると思います。
ミニマリズムの浸透で、変化はし始めているものの、今まで多くの人が必要だと思いこんでいるモノやコト、でも本当は必要なかったり、それがなくても大丈夫なモノがあります。
今日は、人が人生に必要だと思い込んでいるモノについて考えてみました。
日本の行事にモノは不可欠?
先日は成人式がありましたが、この日のために娘を持った親なら着物を用意したのではないでしょうか?
私には娘がいませんが、友人に聞いたところ、買っても借りても20万円以上はしてしまうのだそうです。
ちなみに、私の成人式の時は、親が振袖を買うと言うのを止めて普通のスーツだけを揃えてもらいました。(しかも成人式も行っていません)
多くの人は人生のイベントごとに、「物を買わなければいけない、次に進めない、それをしないのは常識的に間違っている」と思いがちです。
たとえば、成人式には着物、結婚前は婚礼家具、結婚したら車を持つ、子供が生まれたら家を買うべき、などなど無意識に刷り込まれたイメージがあります。
そして、時計はこのブランドでないと、スーツは持っていないと、上質な財布でないと恥ずかしい、というように思いこんでいます。
「この年令には、これが必要」という思い込みをはずすと、余計なものは増えないし無駄遣いも減ります。
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⒈ 新品のモノ
今まで夫婦二人で大人のモノしかなかったのに、子供が生まれると、子供用の学童モノがどんどんと増えていきます。
特に小学校に上がる時、こんなにいろいろ新しいモノを買い揃えないといけないのか?と思うほど、準備しなければならないものがたくさんあります。
例えば、ランドセル。
小学1年生のシンボルのようなランドセルですが、あれって本当に必要なのでしょうか?
みんなが持っているから?小学校に行くならランドセル? 本当にそうでしょうか?
今時の小学生で6年の卒業までランドセルをずっと使う子供は、とても少ないそうです。
それは高学年になって他のバッグに変えるのは、ランドセルはカッコ悪いから、重いから、ものが入りきらなくなるから、なのだそうです。
最近は軽量なランドセルが多いですが、価格自体はとても高い。
だいたい2万円から4万円くらいまであるようです。
6年間使わないのに、そんなに高いランドセルが必要?と私は思います。
うちの息子は最初からナイロンのリュックにしました。
ただし、学童タイプのもので丈夫で、ファスナーで容量が大きくできるものです。
子供によっては、他の子と同じでないと嫌だ、ということもあるのでしょうが、ウチの息子は一切そういうことがなかったので、そのリュックで通っていました。
値段は1万ちょっとだったと思います。それで6年間使いましたので、お得なものです。
そして、他にも絵の具や色鉛筆なども、私が持っていたお古を持たせました。
色鉛筆など6年間で使い切る色なんて、ほぼないのではないでしょうか。
学校指定のものでない限り、新しく、何十色もの色鉛筆を買う必要はないと思います。
「子供が使うものは、新品でなければ子供がかわいそう」なんて、勝手に親が思っているだけです。
そして、子供のものだけでなく、なんでも「新品でないと」という思い込みを外すと、意外にお得に手に入るモノが多いものです。
2. 車
田舎に住んでいて、バスや電車に乗るまで、かなり歩かなければならない。
通勤に自動車を使うしかない場合は、車は必要でしょう。
ですが、都会に住み、週末にしか車を使わないのに車を持っているとしたら、それは無駄ではないかと思います。
以前、子供が小学校でサッカーのクラブに入りたいと言った時に、ちょっとネックになったことがあります。
それは、サッカーのクラブに入ったら、親がボランティアで付き添いを交代でしなければならないこと。
試合などで移動する時に車出しの当番があること。
車を持っていないと、サッカーもできないの?と思ってしまいそうですが、本当は車がなくてもオッケーなんです。
みんなボランティアなのですから、車がないなら、ないなりに協力、応援をすればよいのです。
ところが、「車がないと恥ずかしい」、「送り迎えができないと肩身が狭い」と思ってしまうと、子供がクラブに行くのにも反対してしまいます。
車があると確かに便利ですが、皆が皆、車が必要かといったら違います。
確かに車を使ったほうが移動時間は少なくてすみます。
大きな物を運んだり、子供達をどこかに連れて行くには便利かもしれません。
車が必要な人でも、やたらと燃費の高い高級車に乗る必要もないと思います。
「いい車にのっている人は、人間として立派である」
「車を持っていないといけない」なんていう単なる思い込みのせいで、自動車ローンや、車の維持費に大金を注ぎ込むのは馬鹿らしいと思います。
実のところ、車に乗らないほうが、環境にいいし、自分の健康のためにもいいはずです。
どうしても必要なときはタクシーを使うとしても、毎月の維持費より、その方がずっと安上がりなはずです。
もし、車の使いみちが、
- *仕事に行くこと
- *買い物に行くこと
この2つだけなら、車を持つことを見直してみるとよいと思います。
3. 持ち家
「家を持ちたい」、「家を持てば一人前」そう思って育ってきている人は多いと思います。
マイホームを持つべきかどうかは意見が別れるところです。
私も、かなり若いときから、家は欲しいと思っていました。
大学生のときは小さな寮やアパートに住み、就職したらちょっと大きなアパート、昇進したらもう少し大きなアパート、結婚したらさらに大きなマンションか小ぶりの家。
子どもが生まれたらもっと大きな家。
こんなふうに、人は年齢を重ねながら、自分の居場所である家を求めて生きていきます。
確かに賃貸では改造もできないですし、もし自分の好きなようにしたら、そこを引っ越す時には、また元通りに直さなければなりません。
本当に思う存分、自分の好きな空間やインテリアにしたい、そういった空間で生きていく、在りたい自分が目的であれば、持ち家の方がよいと思います。
お金がないから自分たちで作ってしまいました→暮らしの楽しみ方を教えてくれた、IKEAのシステムキッチンの魅力
サニタリースペースもお気に入り→【IKEAで洗面所のDIY。家を自分たちの手で造るという暮らしの楽しみ方】
でも、そういった感覚ではなく、「マイホームが人生の夢である」「自分の家をもつことが目的である」と設定してしまうと、では家を手に入れたら何が残るの?あなたの人生の目的は達成なのか?ということです。
自分の家を持たなければ、目的達成でない。自分の人生は何かが足りない、と無意識に思っているとしたら、その目的設定が違っているのではないかと思います。
こういうふうに思っている人は、家を買ったところで、足りないものがどんどん出てきます。
家を買うことが、悪いわけではなく、それは単なる目標で目的ではないということ。
人によっては、家を買うことが、人生のマイルストーンになる場合もあります。
ただ、自分の人生を完結させるために、家を買うことは、リスクが伴うことも頭の片隅に置いておく必要があります。
家とは大きな買い物ですから、現金で買わない限り、長い年月ローン(借金)を払うことになり、一つの場所に縛られることになります。
本当の意味で、人生の夢や目的を考えた時に、それが足枷にならなければよいと思います。
持ち家というものは、管理にお金がかかるものなのです→暮らしの質を上げるコツ~家を好きになるということ
4. いい仕事
「いい学校をでたら、いい会社に就職できる。」
最近は、一流企業でも倒産することがあったり、いきなりリストラをされることがあるとわかっていても、多くの人が、この幻想を持ったままです。
そして、だいたいは、「給料のいい仕事」が「いい仕事」だと思っています。
社会的にステータスのある大企業、有名企業の仕事が「いい仕事」だと思っています。
有名企業のほうが、無名企業に比べて、一般に給与や福利厚生がいいです。
ですが、こういう「いい仕事」が、必ずしも、自分に合っていて、やりがいのある仕事、楽しい仕事、ほかの人を幸せにする仕事かといったら違うと思います。
例えば、そこそこお給料はよいけれど、年がら年中、休みが少なくて、朝早くて残業がある・・・これも「いい仕事」なのでしょうか?
昔、会社の同僚が言っていたのは、「仕事とはつらいもの、がまんするもの。だからこそお給料がもらえるんだ」と。
仕事とは、楽しいよりもつらくてがまんするものと思っている人は、たくさんいます。
では、なぜ、嫌いな仕事を毎日のようにするのか?
お給料をもらって、物を買って、生活しなければならないからです。
確かに、生活するために、お金は必要。
ですが、私たちは、必要ない物を買っているから、よけいにお金がいるのも確かです。
不用な物を買うのをやめれば、嫌いな仕事をがまんして続けなくても生きていけるのではないでしょうか?
個人的なニーズを満たすために、そこまで物は必要ないですから。
あと、仕事をし続けることに対しては、世間体とか見栄とかもあると思います。
「もう何歳だから、仕事をしていないと」、「ちゃんと会社勤めをしていないと信用できない」というのも思い込みです。
公務員勤めをしているのに家庭ではモラハラ夫だったり、一流企業のOLなのに買い物依存症だなんていうのは、信用できる人ではないでしょう。
あまりにもいろいろなモノを持ちすぎていると、自分の夢や目標、在りたい姿がボヤけてしまう→在りたい自分になるために、自分の持っているものを一旦「捨てる」決断をする。
私自身は仕事をすること自体は好きだったので(幸せなことに、自分に合っていた仕事をし、人間関係にも恵まれていました)、仕事をするな!とかは思っていません。
だからこそ、不平や愚痴を言いながら仕事をしているのは、どうなのよ?と思います。
せっかく日本という、平和で安全な国に生まれたのだから、もう少し楽しい仕事、ストレスのない仕事を探してみるのも、1つの手だと思います。
そして、本当なら自分が好きで続けられる仕事をする方が、人生は充実すると思います。
5. 結婚(パートナー)
これは1〜4でお話してきたこと、すべての理由にあてはまると思います。
昔は、女性の結婚適齢期をクリスマスケーキに例えて、25歳までになんとかお嫁に行かないと・・・と言われていました。
いまだに
「もう何歳だから、結婚しなければならない。」
「まだ結婚していないと、一人前でない。」
男女問わず、親の世間体、見栄などのせいで、いつも実家にいるのが辛いという人もいます。
家をもつ事と同じように、結婚が人生の目的になってしまっている人もいます。
相手あってのことですから、結婚したとしても、したから人生完了ということではありません。
私の周りでも、アラフィフあたりになると、結婚(今のパートナー)が不要と考える人も多くいます。
結婚はしてもしなくても、よいものです。
結婚してようがしていまいが、その人の価値は変わりません。
どちらを選ぶのも自由、でも本当に自分の人生に必要なのか、確かめるべきコトかもしれません。
自分の人生は、自分で選ぶことができるんです。
たとえ世間や周囲が、「今のあなたにはこういう物が必要です」と言っても、よく考えると必要のない物はたくさんあるということです。