先日、新横浜まで行く用事があり、せっかくなので、めちゃくちゃ久しぶりに港北のIKEAまでへ行ってきました。
実は、買いたいものがあったのです。
お目当てのものを買って帰ろうとしましたが、ついでに用のないもの(?)も覗いてみようかな、と思いました。
だって、次はいつ来れるのかもわからないし、せっかくここまで来たのだしね。
そう思ったのです。
しかし、ちょっと店内をフラフラ見ながら気づきました。
それは…
「安い」と「欲しくなる」というマジック
IKEAに行くと、広〜い空間に素敵なライフスタイルの提案がたくさんあります。
庭先のガーデンスタイル、家族がゆったりくつろげるリビング、楽しさ溢れるキッチン…。
そして、そこにディスプレイされている家具や雑貨が意外と安かったりして!
特に欲しいものがあるわけでもなくお店を見て回っているとき、「安い」と感じるモノに出会ってしまうと「安い」⇒「欲しい」に変わってしまう! ことはありませんか。
IKEAでのお買い物には要注意!→【IKEAでのお買い物7つの攻略法】クリスマスの準備で失敗しないためのコツとは?
もともと欲しかったわけでもないのに、価格を見て自分の「安い」と感じる値段にマッチしてしまうと、欲しくなかったものが欲しいものになってしまう。
こんなマジックを、経験したことありませんか??
「安物買い」が生む完全貧乏思考
「以前から欲しかったものが、安く売っていた。」と、
「欲しいとは思っていなかったけど、見たら安かったので欲しくなった。」
この違い、分かりますか?
その時、その瞬間。
欲しいと思っていなかったモノが、「安い」という感覚で欲しくなる。
これを繰り返してしまっている人が、結構多いと思います。
例えば、季節の変わり目でのバーゲン。
私も一応のぞきますよ。
しかし、シーズン中に欲しかった商品はない、けれど、欲しくはなかったけれど50%オフになっている服とかって、買わなきゃ損じゃない?…という思考。
これって完全に貧乏思考ですよね。
買い物は損得でするものではないです。
「欲しかったから買う」のであって、「安いから買うんじゃない」というところが、ついつい流されてしまう。
「あ、この服、いいな〜素敵」と思っても価格が自分の想定より高ければ、すぐに「買おう」とならずに冷静に「考える」アクションが入ります。
しかし「安い!」と感じたら「考える」アクションをすっ飛ばして買ってしまうことが多いのです。
とにかく、価格を見て「欲しいと思っていなかったモノが欲しいものに変わってしまう」
逆にいうと、いつも「値段」というハードルがフィルターになり、「買える値段、買えない値段」と言った具合に、何かを選ぶ価値判断が、「欲しい、欲しくない」ではなく、値段でしか判断できない選び方になっている。
はい、これは完全貧乏思考まっしぐらです。
買い物する時には、最初に値札を見て判断しない。
選ぶ時、貧乏思考の人は、なんでも値段を見てから選ぼうとします。
食事をする時も、「今、食べたいか、食べたくないか」ではなく、「安いかどうか」ですし、食品を買う基準も「安全なモノが食べたい」ではなく「安いからいい」だったり。
なので、もともと欲しくなかったけれど、ちょっと素敵なモノがとっても安く売られていると、「安い」が「欲しくなる」になってしまうわけです。
完全貧乏思考の人が陥りやすい、このマジックにかからないようにご注意ください。
「安い」と「欲しくなる」心理の底にあるもの
「欲しい」の裏には「もっと素敵な自分になりたい、生活がしたい」という欲求があります。
ところが、IKEAに売っている大きな白木のテーブルを買ったところで、そのテーブルの上がいつも片付いていなければ、素敵な生活をしている自分にはなりません。
キッチンをスッキリさせたいがゆえに、使いきれないほどのフードキーパーを買い込んでも、食材があふれ腐っていれば、お料理の上手な自分にもならず、片付け上手な主婦にもなりません。
服も同様です。
ちょっとしたモノへのこだわりも必要→暮らしの質を1ランクあげるIKEA、リネンのキッチンクロス
素敵な自分になるために、モノは必要ないのです。
その服(やモノ)がなければ「素敵な自分になれない」わけではないはず。
昔、土日の混んでいるIKEAに来て、いろいろなモノを買い込んでいたその頃を思い出し、
「…ああ、本当、バカだったな、私ってば…」そんな気持ちになりました。
IKEAで買い物をするのが悪いということなのではないのです。
ただ、素敵なモノを買っても、ちっとも素敵にはなれないということ。
所有しているモノで、その人が素敵かどうかなんて計れません。
それよりも、今持っているモノで、素敵になれる方法だってあるということ。
まずは、日々のワクワクする好きなモノだけに絞る。
シンプルで上質なくらしに必要なことって、とっても身近にあってできるコトなのだと気づきました。