プチプラのファストファッション。

ユニクロやらZARAやらに出かけると、目的買いでなくとも購入…ってよくあることだと思います。

 

結果、1捨て1入れのルールのはずが、モノが無意識にうちに「増えてしまっている」ことに。

買う時に、「人間はそのうち飽きる」ということを知っておくだけで、買うモノにもっと真剣に向き合えます。

 

プチプラファッションを増やしてしまう前に考えるべきこととは?

 

人間は「はまる」動物

 

息子が小学校の頃、ハマっていたおもちゃがあります。

 

最近は、もう見かけませんが「ムシキング」というもの。

これは対戦型のカードで、カードを差し込んだ機械のボタンを押して、昆虫を戦わせて遊ぶというものです。

 

これが流行った頃は、コンビニやテーマパークにこの機械があると、男の子が長蛇の列。

初めは、1枚の「きろくカード」を使ってゲームをしますが、ゲームを重ねるごとに、このカードにきろくがスキャンされていきカード自体が強くなっていきます。

みんな手持ちのカードを持っていて、そのカードを入れたり、また遊んだ後に強いカードをゲットしたりするわけです。

 

このゲームは、1年ほどものすごいブームでした。

ムシキングのカードも、新しいモノが発売になると、発売1週間もすると欠品になることが多く、息子もどこのお店へ行っても、まずは、「カードを買いたい(中のカードが見えないのに)」と言うようになっていました。

 

価格も1枚100円と低価格なので、つい親側もムシキング買ってあげてもいいかな?と思ってしまって(まだ断捨離にも目覚めていないマキシマリストの頃です)

 

そうこうするうちに、1年ちょっとで手持ちのカードが200枚を超えていました。

友達にもらったりしたモノもあるとはいえ、ただの紙っぺらなのに計算すると2万円以上のものなのです。

 

そして、息子を見ていると最新のカードでばかり遊んで初期に買ったカードは全然使っていない!

 

聞いてみると「だってこれ弱いんだもん」と、一言。

買えば、買うほど新しく強いカードが出てくるからキリがないのです。

 

でも「はまる」

 

友達がやっているから。

友達が持っているから。

安いから。

これより良いものが欲しいから。

 

人間は「飽きる」動物

 

さて、ここまでは子どものおもちゃの話でしたが、これって大人も同じことをしていませんか?ということです。

 

つまり、(ユニクロなどの服とか)価格が安いと増やしてしまいがち。

そして、新しく買ったモノばかり使い続けて、以前に買ったモノはほとんど使われなくなる。

 

その理由はただひとつ。

 

そう、人間は「飽きる」動物だからです。

 

どんなに欲しいモノでも、手に入れた瞬間のワクワクは2週間と持たないものです。

これは、プチプラといだけでなく、価格が高くてもあり得ることです。

 

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「慣れてくる」のは、人間の脳の仕組みなので問題ありませんが、大事なことはその仕組みを知っておくということ。

ホメオスタシス(ずっと興奮していたら生命の危機になるため)という仕組みのせいなのです。

 

「飽きる」のは、ホメオスタシス(生体恒常性)

 

ホメオスタシスとは 「生体恒常性」ともいわれ、体を一定の状態に保つはたらきのことです。

ひとことで言うと「体内環境の調整役」です。

 

寒くなったり、暑くなったり、低気圧になったり、雨が降ったり、湿度が高くなったり。

環境はつねに一定ではありませんが、その環境の変化に体が対応できなければ・・・夏、暑くなれば体温もどんどん上がって、36度、38度、42度・・・になってしまいます。

こうなってしまっては、人間は生きていけません。

 

夏、暑くなったら、汗をかいて熱を逃がして体が熱くならないようにする。

環境の変化に反応して体をはたらかせて、健康な状態を維持し、生命を維持しようというのがホメオスタシスです。

 

ホメオスタシスは、外の環境の変化に対応するだけではありません。

食べ物が必要になったら、空腹感を感じさせる。

水分補給が必要になったら、のどの渇きを感じさせる。

 

当たり前のことですが、お腹がすかなければきちんと定期的にはご飯を食べないでしょう。

のどが渇かなければ、水分補給を忘れてしまいます。

 

実際に、冬は夏のようには水分をとりませんよね?

冬の方がのどが渇かないから、自然と水分をとらなくなります。

ですが、まったくのどが渇かなかったら、まったく水分をとらなくなってしまうのではないでしょうか?

 

水分が必要なのに、のどが渇いていないからそのことに気づかない。

栄養が必要なのに、お腹がすいていないからそのことに気づかない。

 

これでは、健康でいられません。

ホメオスタシスの機能が衰えてくる老人が、熱中症になったりするのも、このせいです。

 

身体の状態の変化に応じて、いろいろなサインを出して行動をうながしているのも、ホメオスタシスというしくみのおかげです。

ホメオスタシスによって私たちの体は一定の状態に保たれ、生命や健康が維持されています。

 

このホメオスタシスは、身体だけではなく脳(心)も同じように働いています。

ストレス、不安、緊張、恐怖、不快といったものによって自律神経のバランスが乱れると、免疫系や内分泌系にも影響します。

その結果、ホメオスタシスがうまく機能しなくなって、不調を引き起こすことにつながるのです。

 

「そのうち飽きる」から、「買う前に考える」

 

買い物も同様で、このホメオスタシスが働いて「欲しかった」モノが手に入ると、今までなぜあんなに欲しかったのかわからないくらいに、脳は普通の状態に戻ります。

 

なので、買う時に「そのうち飽きる」ことを知っておくだけで、買うモノにもっと真剣に向き合えます。

長く愛用できるモノを選べるようになってくる、そう私はそう思います。

 

捨てるのが苦手な人ほど、買う時には慎重になってください。

目的がハッキリせず買い物に行って「何か欲しい」は、とても危険です。

 

テーマパークや旅行先、あるいはセール会場で興奮状態になっている時に起こりやすいのですが、「買う」という行為で別の欲求を満たしているのです。

 

飽きにくく長く使えるモノを選ぶ習慣をつける。

 

シンプルで上質な暮らしに必要なことです。

 

つい目的もなく買い物をしてしまう、買ったモノをなかなか捨てられない、という人ほど肝に命じてください。

身につけるべきは、「そのうち飽きる」から、「買う前に考える」ということです。