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- 断捨離のススメ
断捨離でもよくいわれますが、お金であれ、時間であれ、人間関係、モノ、洋服、価値観、etc… スペースを空けると、別のなにかが入ってきます。
なにかを手放すと、そのスペースにふさわしいものが入ってくるということ。
そして、人生の次のステージに行きたい時・・・、その為には大切ななにか(だと思って執着しているもの)を手放すことが必要だったりします。
というのはわかっていても、「一体、何を手放すんだろう?」とモヤモヤする方も少なくないはず。
今日は、「執着を手放す」について書きました。
何を手放すつもり?
例えば、今夢中になっていること、趣味や、仕事、恋愛、人間関係・・・
本当にそれは、あなたにとって必要?ということです。
たとえば、
好きでもない人と、ダラダラ付きあう。
肌のあわない友人と、友達でい続ける。
付き合いのために、たいして興味もない趣味や習い事を続けている。
実はこれ、全部「執着」だったりして。
好きでもない人と付き合うのは、「一人は寂しいから」という恐怖心を打ち消すために、その人に執着しています。
肌のあわない友人と付き合いを続けるのも同じで、「友だちがいなくなると寂しいから」という心配事を打ち消すために、どうでもいい友人関係に執着しています。
「執着」とは、辞書によれば、「1つのことにとらわれてそこから離れられないこと」です。
人が、人やモノに執着する理由は、人間だからといえます。
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心ではなく、ホルモンの仕組みで「執着」は生まれる
人は「オキシトシン」というホルモンを持っています。
オキシトシンは、人が人に対して愛情や信頼を感じたり、親密になる行動をコントロールしています。
別名、「幸せホルモン」「抱擁ホルモン」と呼ばれます。
2015年4月、「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という筑波大学の研究チームによる論文が、アメリカ『サイエンス』誌に掲載され、世界で話題になりました。
「オキシトシン」とは、ギリシャ語で「早く生まれる」という意味の言葉が語源のように、古くから女性の出産や子育てに関連するホルモンとして広く知られていました。
これがあるから、人は人を好きになったり、全く知らない人なのに、ちょっと話しただけでなんとなくその人に親近感をもったり、小さな犬を可愛いと思ったりするのです。
このホルモンが出て、ある物や人・状態を好むようになった人は、今度はその状態を維持しようとします。
これをホメオシタシス=生体恒常性維持機能といい、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことをいいます。
例えば、暑くなったら、体は勝手に汗をかいて体温調整をする。
これがホメオスタシスの働き。
ケガをすれば傷口をふさごうとしますし、菌やウィルスが体内に入ってきたらそれを排除しようとします。
走って体の酸素が不足すれば、呼吸を荒くして多くの酸素を取り入れようとします。
これらも全てホメオスタシスの働きによるもの。
この機能が働いてくれているからこそ、私たちは生きていけるのです。
「ホメってる」とは、「執着」が手放せない状態をいう
ただし、そんなホメオスタシスが私たちにとって邪魔な存在になることがあります。
それは、何か変化を起こそうとする時です。
今回の場合は、「執着」を手放そうとする時のことです。
もちろん、自分的には無意識下なので、現状をなにかに執着しているとは理解していません。
ですから、そこを探ることから始めなければなりません。
ホメオスタシスは、状態を保とうとする機能、つまり変化に対抗する機能なので、どうしてもそこで対立が起こってしまうのです。
ホメオスタシスは、体だけでなく、脳や心にも働いています。
何か新しいことにチャレンジしてみても、いつの間にかいつも通りの自分に戻っている、なんてことは誰にでもよくある話でしょう。
一念発起して英会話にチャレンジしたものの、結局続かなかった。
毎年、正月には「今年の目標」を高らかに宣言するも、続いたのは1週間だけだった!
(まだ松の内も明けていないのに…ですよ(−_−;)
こんな所でも、ホメオスタシスが働いているといえると言えます。
ホメオスタシスが現状維持プログラムとなって、私たちの変化を拒むわけです。
つまり「執着を手放せない」という状態も、私的に言うと「ホメってる」状態!なわけで。
モノにこだわり、人に囚われ、過去の成功体験にも失敗体験にもしがみつき、未来に不安を覚えるのが私たち人間。
先の見通しのついていないことに遭遇すると、脳はよけいな仕事が増えるので、基本的に人間は現状維持が好き。
そのほうが、生体的に安心感を得られるからです。
この現状維持にこだわりすぎることが、「執着=ホメってる状態」」だと私は考えています。
「執着」が手放せない時には?
執着とは、何かを失うのが怖い気持ちです。
何かに執着している限り、楽しくて安心感のある生活にはなり得ないのです。
逆に、不安や心配が多い、ストレスでいっぱいの不幸な暮らしになってしまいます。
執着していると、結局そこから離れられないので、成長や進歩、進化、発展、向上は期待できなくなります。
前に進めなくなってしまいます。
新しい何かを望んでいるのに、そうならない・・・自分が何かに捉われていると感じた時は、心のどこかに「執着」がないか探してみましょう。
そして、その「執着」が、自分をどこに連れていってくれるのか、考えてみるとよいかもしれません。
ある程度「執着」があるのはふつうです。
むしろ執着がなかったら、何ごとも達成できないかもしれませんし。
執着を断捨離するコツ
執着を減らすには、損得勘定を使うことをおすすめします。
執着することが有効な場面も時にはあるかもしれません。
ただ、多くの場合、執着する心が事態を複雑にしてしまうものです。
よく誰かに裏切られた気分になって落ち込んだりしたりすることも、実は裏切られたのではなく、相手に期待しすぎた自分が問題だったりします。
執着と期待は、表裏一体です。
他人や状況は、コントロールするのが難しいですよね。
誰かをコントロールすることは出来ないし、起こっている事実もコントロールはできません。
逆に、自分だって誰からもコントロールされたくないでしょう?
自分がコントロールできないことは、コントロールしようとせず、放っておくんです。
コントロールできないことを思い悩まないことです。
自分ができることは、自分の感情をコントロールすることです。
出来事は同じ。
でも、それをどのように「感じる」かなのです。
ただ、起きてくる現実を淡々と受け入れる。
執着に起因する感情の乱れを減らし、生活する。
人は、人やモノに無意識に執着していますが、同時に執着しないことを選んで、もっと新しく楽しい未来を進むこともできるのです。
「手放すと入ってくる」の法則
さて、昨年末、習いごとの一区切りがついた・・・ばかりの私ですが。(もちろん、出会ったご縁は大切にさせていただきたく・・・)
しばらくは通い詰めた場所からはちょっと遠のくな・・・と、「執着」とまでいかずとも、手放すモノをさみしく思っていた矢先の昨日、実は新たなご縁がやってきました!!!
今までのご縁に感謝、そして2018年の新しいご縁にワクワク。
やっぱり、自分が強く思っていると不思議と・・・「夢は叶っていくんだな」と!