主婦が、1日の中で一番長く過ごす場所といえば、キッチンだと思います。

なので、キッチンが過ごしやすい場所であればあるほど、いい気分で1日過ごせるのではないでしょうか?

 

そんな暮らしの質を1ランクあげるアイテム、キッチンクロスについてお話しします。

 

現在、蘭子が使っているキッチンクロスは、IKEAで購入したもの、そして義母からもらったものもすべてリネン(麻)素材です。

 

なぜリネンのクロスを気に入っているのか、その理由を説明します。

 

キッチンクロスというと、綿(コットン)の布巾を想像される方が多いと思います。

リネンのクロスを知るまでは、私もコットンの布巾(キッチンクロス)を使っていました。

無印良品やIKEAで売っているコットン100%のシンプルなキッチンクロスです。

 

初めて夫の国へ行った時に義母がくれたのが、このリネンのキッチンクロスでした。

日本では布巾といえば、正方形ですが、ヨーロッパではティータオルといって、大判の長細いキッチンクロスが定番です。

 

夫の家のキッチンでは、このクロスが大活躍、パンを包むのも、食器を拭くのも、すべてリネンのクロス。

素敵なデザインのものは、インテリアとしても使えます。

 

原産国はリトアニアのものがほとんどです。

リトアニア、そしてお隣の旧ソ連ベラルーシの近辺の地方は、フラックスとリネンの一大産地。

そこで作られるフラックスとリネンの量は、フランスとベルギーで作られる量に匹敵する東欧のリネン中心地といえます。

 

本当のリネンとは?

 

リネンというのは、「麻」のこと。

ただ、ちょっとややこしいことには、日本語で「麻」と呼ばれる布には、実は原料になる植物がいろいろとあって、リネンはフラックスという草からとれる麻のことで、厳密には「亜麻」ということになります。

 

最近、健康によいという亜麻仁油は、亜麻の種からとれる油のこと。

亜麻の茎から取れる繊維がリネン(リンネルとも呼ぶ)です。英語で亜麻はFlax(フラックス)です。

草の茎から取れる繊維はいろいろあり、ほかに、「大麻」(ヘンプ)、「黄麻」(ジュート)、「苧麻」(ラミー)、「洋麻」(ケナフ)などあります。

 

コーヒー豆の袋などはジュートですよね。

その中で、リネンは柔らかく高級な繊維です。

 

生地屋さんを営んでいる友人は、冬に好んで麻の服を着ています。

理由は、肌触りがよく、温かいのだそうです。

麻は夏の生地だとばかり思っていた私はびっくりしましたが、1年を通じて使える素材がリネンなのだそうです。

 

リネンの特徴は、

  1. *丈夫で強く、長持ち。
  2. *吸水性と発散性にすぐれている。
  3. *汚れにくい。

 

調べてみたところ、リネンにはペクチンが含まれています。

ペクチンとは、ジャムなどに含まれるあのゲル状の食物繊維の一つです。

これがあることによって、繊維の奥まで汚れが入り込まないようになっています。

そのため、清潔に保て、汚れが落ちやすいのです。

 

蘭子が愛用しているIKEAのリネン、キッチンクロス

 

こちらがIKEAで購入したキッチンクロス

厚地の麻です。

サイズは幅50×長さ70cm

VARDAGEN 599円

 

 

白い綿のクロスを使っていた時は、汚れが目立つと、すぐに取り替えたくなりましたが、リネン特有のこういった色ですと汚れが目立ちません。

このクロスに使っているのは、太い繊維だと思います。

高級リネンの肌触りではありませんが、がしがし洗えて、使い込んでいくうちにどんどん柔らかくなってきます。

 

暮らしの質をあげるリネンのキッチンクロス、6つの理由

 

1. 丈夫で長持ち。 縫製にもよりますが、5年はもちます。

良いものを長く使いたい人向け。

 

2. 乾きが速いので衛生的。

綿のように、なんとなく生乾きで臭いということがない。

雑菌が繁殖しにくく清潔。

 

3. リネンの吸水性は綿の4倍、濡れても綿のクロスのように、すぐにべちょべちょしない。

 

4. 毛羽立たないので、食器がきれいにふける。

ワイングラスなどをふいてみると、水気がすぐに取れツヤがでます。

 

5. 大判なので、大きなお皿や鍋などをふきやすい。

まだ残り物が入っているお鍋にかけたりして、使っています。

 

6. クロス自体についた汚れが落ちやすい。

 

考えてみたデメリットとは?

 

1. 値段が高い?

 

たまに、友人へのギフトとして使いますが、高い?とは感じません。

ウチは、IKEAの599円のリネンクロスですが、IKEAまで行くのが面倒という方には、無印良品でも扱っています。

 

無印良品 麻クロス 厚地

サイズは幅50×長さ50cm

税込800円

 

やはり厚地の麻をつかったキッチンクロスです。

 

正方形なので、食器を拭くだけでなく、お弁当を包むのに便利な大きさです。

引っかけて保管できるようにひもがついています。

 

 

 

 

あまりデメリットとは思いませんが、値段が高いでしょうか。

ふだん100均の安いふきんを使っている場合、高すぎると感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

最近では、マイクロファイバーのタオルとかもありますしね。

 
2. サイズが大きいから掛けて置く場所が微妙?
 

かなり大きめなので、一度使った後、かけて置いて置く場所に多少困ります。

私のようなズボラ主婦は、その辺の把手にひっかけたり、マグネットのハンガーみたいなもので吊るしていますが、キッチンをシンプルに整えている方は、気になるかもしれません。

 

小さな白雪ふきんもありますが、こちらはサイズ30センチ四方で小さいです。

でも、やはり食器拭きというよりは、台拭きにしかみえません。

しかも、素材が綿とレーヨンの混紡のため、皮膚アレルギーのある方にはよろしくないかもしれません。

 

私としては、天然素材のリネンが手に触れるものとしては、一番よいのではないかと思います。

 

なにより、お気に入りのキッチンクロスを持っていると家事も楽しくなります。

 

夫が海外に出かける時、「お土産は何がいい?」と聞いてきたら・・・・

そんな時、蘭子はすかさず「リネンのキッチンクロス」と答えています。