生活には不足のない給与を受け取っているはずなのに、毎月支払いに追われて火の車……。

「貯金なんてできない!」というのが、勤め時代の蘭子でした。

 

若い時から心がけて、緊急時のための備えや、将来の夢のために貯金はするに越したことはありません。

しかし「ケチケチして貧相な思いをする生活も嫌だ!」と、いつまでたってもキチンとした貯蓄ができなかったのが、今までの私です。

 

でもそんな私も50代、今までのように使ったら稼げばいいや・・・なんていう言い訳は通用しない年代になってきました。

しかし、長年ズボラで浪費家だった私が、すぐに真面目な倹約家になれるワケがありません。

 

開き直っているわけではありませんが、今日は、浪費家の私がトライしているお金の節約術をお話したいと思います。

 

キッカケは夫婦ゲンカ

 

4年前に勤めを辞めたものの、しばらくは退職金などがあったので、それまでと同じように欲しいものはすぐに買い、外食にも出かけることを続けていました。

 

でも、収入は一人分にすでになっているのです。

本当ならば、キチンと財布の紐を締めるべきでした。

 

あれやこれやと、今まで気になっていた家の修繕や、大きなイベントをしているうちにあっという間に余分なお金というものはなくなってしまいました。

 

気がつくと、毎月毎月、夫の給料が出るとすぐに使ってしまい、次のお給料までをなんとかしのぐような生活になっていました。

 

夫は銀行の口座もすべて隠し事をしない人、私は秘密主義です。

今まで、自分がいくら稼いでいたかも(借金があったとかも)、夫に正確に報告したことはありません。

 

なので、私が「あなたの給料でやっていけない」と不平をいい、毎月いくら渡しても足りないということがわかってきたある日、ついに、夫がキレてしまいました。

 

「僕くらいの給料で、きちんとみんな生活しているのに、君はなぜできないんだ!」

 

確かに、その通りなのです。

夫の給料は決して低くはありませんし、そのくらいあれば十分生活できるのです。

 

毎月足りなくなるのは、もともと使う分が大きかったから・・・、2人分のお給料を使っていたままの生活をダウンサイジングしなかったからです。

 

そこで、夫からの提案は、毎月すべて使ったお金を夫に報告すること。

領収書、クレジットカード、家のローンもすべてです。(これは今も続けています) 報告なしでは、お金は渡さないというものでした。

 

というか、それまで30年間働いてきて、50代になるまで一度も収支を把握するとか、そういったことをせず、使いっぱなしでいたことの方がおかしいのですがね。

 

外見は几帳面そうに見えて、実は大雑把、ズボラで浪費家の蘭子なんです。

 

普通の人のお金の管理と貯蓄術はこうです。

 

なんとなく支払いや貯蓄にお金を分けるのではなく、正しい数字を割り出してその中で使っていけば、結果はきちんと現れます。

 

1. 予算管理

 

全ての支出を、必要経費/娯楽/貯金の3つのカテゴリーに分ける。

収入額の比率でこの3つのカテゴリーから予算分配していきます。

分配の比率は個々によって設定しますが、それぞれの内容を明確にすることが重要です。

 

自宅のインターネット回線、ケーブルテレビ、外食などは娯楽。

家賃、光熱費、税金、交通費などは必要経費です。

このように支出の内訳を細かく見ていって、個人的な娯楽などを削っていきます。

 

予算管理には正しい数字を割り出す意味と、お金の使い方を再考するために大切な作業です。

 

2. クレジットカードは封印する

 

収入の範囲内で生活ができていて、さらに余分なお金が余り、貯金に回す。

 

ですが、クレジットカードを使うと、お金を数字としか捉えずに、“使っている”という感覚さえ薄れてしまうもの。どのくらい使ったかわからず、請求が来てびっくりなんてことが多い筈です。

 

自分の手で現金を動かすことで、全てのお金がどこに消え、どれだけ残っているのかが明らかになります。

 

3. 貯金用の口座を持つ

 

予算管理の段階で、貯金額を割り出したら、給料日に貯金用口座へ預け入れしてしまう。

自動送金をするという手もありますが、カードを使わず、現金を自分の手で触れるということは、出費だけでなく貯金にも必要。

 

強制的にお金を手の届かないところに置けば、その口座は貯まっていく一方。

少しずつでも数字が増えていけば、貯金をする楽しみや喜びも感じられるようになるというもの。

 

これが、普通の人が確実にできるお金の管理と貯蓄術3ステップです。

 

浪費家の私がしている節約、実はクレジットカードで管理

 

さて私が、今している節約術は、この2.の「クレジットカードを封印する」ではなく、買い物をカードにできるだけ集約させているということです。

一見、危険なように思いますが、我が家の場合、この方が明細がはっきりしてよいのです。

 

野菜や卵などの日用食材は宅配にしています。

スーパーに行くのは週に1度くらい、まとめ買いではなく、なくなったものを補充するためです。

調味料などもオーガニックのものを通販で頼みます。

 

洗剤やシャンプー、化粧品も決まったメーカーの通販です(大体半年に1度ですみます)。

ブランドを決めているので、ドラッグストアをフラフラし、新商品発売につられて買うことはありません。

 

服飾関係もここのところ、断捨離をしているので以前のようにバカ買いはしていません。

この夏に、ユニクロのスカンツ(長いキュロットのようなパンツ)を買いましたが、それくらいでしょうか。

 

カードの明細は、夫も私のものも一緒になってきます(誰が使ったかもわかります)。

なので、お互いがいくらずつ使ったかがわかりますから、私だけが責められることもありません。

 

買い物は楽天カードに集約して、ポイントへ変換。このポイントを利用して買い物をすることもあります。

 

買い物は買う前に必ずネットで価格を比べてから、購入。

 

Yahooショッピングを使うこともありますが、比較的楽天市場から買っていることが多いような気がします。

今までなら、あちらの店、こちらの店と実際に足を運ばなければならなかったのに、インナーネットの発達でWEB上で価格が比較できるということは大きいですね。

 

息子の参考書や本などはアマゾンで買いますが、新書でなく古本で探せば安いものを見つけることができます。

 

このようにしていくと、WEB上で見れば、カードでいくら使ったか正確にわかるようになりました。

まぁ、今までもカードで買い物をしていたわけですが、いつも請求額だけ見て、何に使っていたかはすっかり忘れていたのが問題だったと思います。

 

さて、ここで注意点ですが、使うクレジットカードの限度額を一番低い額に設定していること。

限度以上に使ったら、1ヶ月での制限オーバーということがすぐにわかります。

(別のカードが1枚ありますが、こちらは航空券などの大物を買う専用にしています)

 

なので、迂闊に大物を買うことも少なくなりました。

 

「脱浪費家宣言!」

 

相変わらず、毎月、夫への収支報告をすることは気が重いのですが(ただ、報告さえすれば内容をとやかくいう人ではありませんから、そこは楽なのですが)。

 

この気の重い作業のおかげで、大体どのくらいのお金が我が家に必要で、どのくらいが回っているのかは把握することができます。←把握してなかったんかい!

でも、収支を把握したからといって収入が増えるわけではありません。

 

ただ、現金を持たないようにしているので、散歩に行ってちょこちょこした雑貨を買ってしまうとか、お菓子を買うとかはしなくなりました。

ケチケチとは違うのですが、本当に必要なものか、なくても大丈夫なものかの判断をするようになったのです。

 

この1ヶ月の間に、大きな支出になっている通信費(スマホ、いまさらですが)を、大幅カットする予定です。

 

脱浪費家宣言!

必要なことは、自分の生活をキチンと把握し、管理するということ。

 

真のミニマリストの「シンプルで上質な生活」という響きに、浪費家は似合いませんものね。