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- 断捨離のススメ
断捨離シリーズの続きです。
高校の文化祭で開催したPTAのワンデーセミナー。
やましたひでこ認定 断捨離トレーナー小島万由美さんをお迎えして、断捨離のはじめの一歩を伺いました。
午後の部は「思春期の子供と向き合う~人間関係の断捨離」というテーマ。
心配だからこそついつい、言いすぎる。わかっているけど、うまくコミュニケーションが取れない。
断捨離を実践することで、二人の息子との関係性がよくなった小島さん自身の体験談から断捨離の人間関係の考え方を教えていただきました。
小島さんの息子さんはお二人。
長男くんは優等生タイプ、都内有数の公立進学高校に通い、難関国立大を目指すような男の子、現在は大学3年でノルウェーに留学中だそうです。
一方、次男くんは、小さい時からやんちゃ、一緒に出かけてもいつも喧嘩別れをして帰ってくるような関係だったそうです。
人間関係がうまくいっていないのは、自分が「ごきげん」な状態でないから
小島さんが、断捨離に出会う前は、と〜っても、ふきげんな主婦だったのだそうです。そのふきげんな様子について家族と交わす言葉や態度で説明していただきました。
まずは言葉・・・「忙しい、疲れた、めんどくさい」。
家事や仕事で忙しい時って、知らず知らずのうちに、つい口にしていませんか?
そして、その裏にある気持ちは、『まず、(相手を)否定する』、『(相手のいう事を)聞いていない』。
さらに、相手の言葉が終わらないうちに、「って、言うか・・・」と切り返して『こちらの言うことを聞かせよう』としている。自分でしていないつもりでも、無意識にしているような気がします。
そして、その時の態度は、何かしながら話していて、家事の片手間なので『(相手に)向き合っていない』、『(相手を)受けいれていない』のだそうですよ。
さらに、その時の表情は、険しい顔で、眉間にしわ!!! 『いつもふきげん・・・な私』なのだそうです。
当たってませんか?
はじめの一歩はここから→断捨離のコツは「自分を責めない」
こんなふきげん感満載の親から「モノを片付けなさい 」と言われても、子供の耳は開かないと思いませんか?
小島さんの次男くんはいつも自分からお片付けをすることがなかったそうです。
よく自分の脱いだ服をリビングのソファなどに散らかしたままの子っているでしょう?(はぁ?ウチのことですか?)
あの行動の裏には「僕はここにいるよ!」という自己主張が隠れているのだそうです。(だとすると、ウチの場合、かなりの数の自己主張をしていると考えられる。)
一生懸命、服をちらかすことによって「この人にかまってもらいたい」って自己主張しているんですって。
これを聞いたら、私、ちょっと切なくなりましたわ。
さて、そんな次男くん、最近は自ら自分の食べたあとの食器を洗うようになったとのこと。
理由を聞いてみたら、この答えが・・・「こんなにきれいにキッチンが片付いていたら、自分の食べあとの食器をシンクに残しておくのが恥ずかしくなった。」と答えたそうです。
子供が自分から片付けるようになるには、お母さんが自ら「変わる」こと。
お母さんが断捨離をして自分が「ごきげん」な状態になれば、子供たちの耳も開くし、聞いていないふりをしていても 自分から片付けるようになるそうですよ。
お母さんの言葉が変われば、子供の心が変わる。
心が変われば行動が変わる・・・わけです。
自分が変われば、相手も変わる
人とのコミュニケーションをうまくいかせたい。 そう思っているのに、一方で、「あの人が嫌」、「これがこうなったらいい」なんて、いつも自分の周りのせいにしてふきげんな状態でいるのなら まずは「自分が変わる」こと、ではないでしょうか。
その後の質疑応答では、自分自身の持ち物というよりも家族(夫や子供)の持ち物を どうやって整理、お片づけさせる?というご質問が多かったのですが、例えば、お義母さんと暮らしている方からのご質問。
「お義母さんが紙袋を大量に保存しています。なんとか捨てさせるのは、どうしたらよいでしょうか?」
それに対しての小島さんの回答は、
「お義母さんに対して、何々させたい・・・と思うと、うまくいかないと思います。
こちらが『捨てさせたい』と思っている限り難しい。でも視点を変えて『どれが使いたい?』と聞いてみてあげてください。
捨てるもの、削るものを選ぶことは難しくても、好きなものは選べるはずですよ。好きなものを選んでもらったら、あとは処分できるのではないでしょうか。」
ふむふむ〜、これは人に対してだけでなく自分が断捨離していく時にも言えることですよね。
「今、ここ、自分」 そんな自分軸に沿って、好きなものを選んでいく。
まさにシンプルライフへの道ではありませんか?
もし今、いつも「ごきげん」な状態ではなく、イライラ、モヤモヤしている「ふきげん」な状態のあなただとしたら 「断捨離」にちょっとトライしてみるのもいいかもしれませんよ。