断捨離の提唱者、やましたひでこさん、正式にはクラター・コンサルタントというのだそうです。

clutter (クラター)とは、英語でガラクタのことをいいます。

クラターという言葉は、やましたさんが使う前は、特に日本語にはなかったようです。

 

最近、私が家のモノをガンガン捨てているので、夫もこの手の話をネットで調べたようです。

 

海外でも、clutter に「分離、除去」を意味する接頭語の de- をつけて動詞として使っています。

英語では、ガラクタを捨てることを declutter (ディクラター)といって、断捨離同様、流行っているようです。


もちろん、私がはまってる、断捨離のバイブル、カレン・キングストンの「ガラクタ捨てれば自分が見える」の中で、このclutter の語源にふれています。

 

それによると、clutterは、中世の英語で、「凝固する」という意味の clotter から派生した言葉。

凝固する、固まっていろいろな物の流れをさえぎってしまうものがガラクタ、となっています。

clutter は clot (血、粘土、ゴムなどの)どろっとした固まり、という単語からきています。

 

蘭子の断捨離バイブル→ガラクタ捨てて真のミニマリストを目指す~カレン・キングストンの教え

 

カレンの語る、4つのガラクタ

 

カレン・キングストンはガラクタを4つのカテゴリーに分けています。

 

  1. 1.   Things you do not use or love(使っていないもの、愛していないもの)

 

2. Things that are untidy or disorganized(きちんと整理されていないもの)

 

3. Too many things in too small a space(小さなスペースに、多くありすぎるもの)

 

4. Anything unfinished(すべきことが終わっていないものすべて)

 

蘭子には、耳が痛いことばかりなのですが、1つずつ説明いたしますね。

 

1. 使っていないもの、愛していないもの

 

断捨離をしている人には、馴染みの項目です。

すでに手をつけているものが多いと思います。

 

断捨離した服→「もったいない」でとっておいた服が復活する可能性はあるのか? 

秋冬衣料のための新しいマイルール「豊かな気持ちになれる?」

 

食器戸棚の奥にあるシーズンものの食器→「捨てられない女」集中断捨離3日目で早くも挫折?多すぎる食器を断捨離した方法

 

長い間?というより一度も使っていないもの→ふだん意識していない押入れの布団を断捨離

 

雑誌の付録やセールで買ったバッグ→「捨てる技術」2日目、雑誌の付録の袋物を断捨離する8つの条件とは?

 

全然着ていないスーツ、お遣い物でもらったけど、趣味がまったく違うデザイナーズブランドの紅茶カップ、「シンプルで上質な暮らし」にどうも合わないな〜といったものは、これでしょうね。

 

2. きちんと整理されていないもの

 

たとえ自分の好きなものばかりを持っていたとしても、整理がなされておらず使いたいときにさっと取り出せないもの。

仕事関係の書類や、領収書、写真などもこの項目にはいるを思います。

 

定位置を決めて、使ったらいつもそこにしまう、さっさと整理することで、普段使いのもの・整理されているものになります。

 

3. あまりに小さいスペースに、多くありすぎるもの

 

小さなスペースに、たくさんの物を入れると、それはガラクタになります。

小さな収納場所に、物を入れれば入れるほど、そこをエナジー(気)が自由に流れることができないため、私たちは身動きがとれなくなってしまうのです。

 

我が家でいえば、食器棚や洋服ダンスがこの状態でした。←一応、過去形(笑)。

まだ途上ですが、一時のカオス状態からは脱出してきました。

 

4. すべきことが終わっていないモノすべて

 

私自身、この項目を読んで、本当に嫌になってしまいました。

今、部屋にあるものすべてが、この終わっていないものなのですもの・・・。

 

一見、ガラクタには見えにくいのですが、ガラクタのネガティブパワーは強力です。

 

たとえば、修理が必要なモノ。

 

無線が今ひとつ機能しないノートパソコン、バッテリーがすぐに無くなってしまい買い換えようと思っているiPhone。

早く修理すればよいのに、いつもすごくストレスを感じながら、それでも使っているもの。

 

そして、修理をしないから、いつまでも使えない状態なのに、捨てることもしていないもの。

 

たとえば、

脇がほどけている服(綻びを縫えばすぐに着ることができるのに放置)。

毛玉をとることもせず、椅子の上に置きっぱなしのセーター。

晴れの日になるたびに「磨かなくちゃ」と思っている窓ガラス。

各部屋のほこりだらけの照明器具。

お風呂にはいるたびに気になる天井のカビ。

庭に放置したままの鉢植えと生え放題の雑草。

積ん読状態でずっと放置されている本。

ずっと前から押入れに突っ込んでいた編みかけのセーター。

返事を出さなければいけない手紙、支払わなければいけない請求書。

 

決めなければならないこと・・・・こういったもの、すべて「終わっていないモノ」です。

 

先日は、夫の仕事場から扶養控除に関する書類の提出を言われていたのに、ずっと放置しておりました。

こういったことって、いつも「なぜ?もっと早くやらないんだ!」って、自分自身思うのに手をつけられない。先日、やっとミッション完了してホッとしています。

 

どこからも何も言われず、終わらせなくても特に大きな問題にはならないことなら、なおさら終わりません。人って、こういったことを軽視しがちです。

 

でも、この「すべきことが終わっていない問題」は無意識のうちに、私たちをネガティブな方向にひっぱっているのです。

問題が大きければ大きいほど、やっかいなことに発展してしまうことが多い。

 

でも、やらなければいけないことをやると、すごくスッキリして、気持ちが晴れ晴れします。(書類を送った、今の私のように!)

 

「終わっていないもの」は、終わらせるか手放す

 

断捨離をするということは、ガラクタを捨てるということです。

ガラクタはただのゴミではありません。

 

今回、書き出してみると、自分ではガラクタだと思ってなかったものが、しっかりガラクタだったことに気づきました。

1と2のガラクタは、わかりやすく、すでに手をつけていることが多いでしょう。

 

でも、3と4は、普段スルーしていることが多いのです。

こんなガラクタがあることを知ると、断捨離は進めやすくなるのではないでしょうか。

 

小さなことでも、やるべきことはどんどんやっていくと、本当に心が軽くなります。

できるだけ早くスッキリした気持ちになるためにも、このカテゴリーのガラクタを捨てるのは、特におすすめです。