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うっかりしておりましたが、明日は2月14日!
世間でいうところのバレンタインデーです。
市場の流行に乗るわけではありませんが、たまにはお菓子を作るのもいいかも〜、とはいえオーガニック推進派の蘭子。
今回は、糖分たっぷりのチョコレート、バター、生クリーム、小麦粉などを一切使わずに簡単にできるケーキをご紹介したいと思います。
ズボラ主婦、蘭子オススメのオーガニック・レシピ
オーガニック料理を続けていると、乳製品をとらない生活も苦にならなくなってきます。
ですが、ふつうにお買い物をしている主婦の方々、乳製品を全く使わないで料理、特にお菓子を作ろうと思うと苦労されると思います。
最近では、子供に乳製品などのアレルギーがあるといった親御さんもたくさんいらっしゃると思いますので、今日は生クリームとバターの代わりに「お豆腐」を使ったガトーショコラをご紹介したいと思います。
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お豆腐を使って作るガトーショコラ
私自身にアレルギーがあるわけではないので、たまには生クリームやバターを食べたいな〜と思うこともありますけれど。
ですが、乳製品はとらなくとも、身体全体の栄養のバランスが崩れるわけではありません。
白砂糖廃止の効用とは?→食のシンプルライフ化。白い食べものを断捨離する
大豆からできたお豆腐が、卵やバターの代わりになったガトーショコラ、作業時間は約10分。
このガトーショコラは、面倒なチョコレートの湯煎もせず、バターを柔らかくする作業もありません。
材料を全部合わせて混ぜて、焼くだけです。
味も見た目も豆腐入りとは分かりませんし、刻んだクルミやアーモンドを加えても美味しい!
乳製品や卵を使わないレシピなら、面倒なバターのすり混ぜも、メレンゲの泡立てなどもありません。
ボウルと泡立て器くらいがあれば十分、特別な製菓道具も必要ないので、手間も材料もどんどんシンプル化。
ひとつ、本格的な味に仕上げるには、「バニラエッセンス」を加えることでしょうか。
使うのは数滴ですから、ひとつ買えば様々なお菓子作りに長く使うことができます。
バニラの濃厚で甘い香りが加わると、嗅覚が刺激され砂糖の量を減らすことができます。
例えば、「砂糖の量を控えて、甘いものが飲みたい」という場合は、コーヒーや紅茶やココアなど、飲み物にバニラエッセンスを一滴落とすと効果があります。
ほんの一滴の香りで、砂糖を入れなくても満足感を得ることができます。
今回、使ったのはブルボン産のバニラビーンズ100%。
1本あると、いろいろ使えますよ。
豆腐ガトーショコラのレシピ
16〜18cm丸ケーキ型、または18cmスクエア型1台分です。
パウンド型やココット型でも大丈夫です。
*材料 (1カップとは200ml計量カップ1杯分)
・ 絹ごし豆腐 1/2丁(150gくらい) ザルにあけて水気をきっておく。
・ 豆乳(またはココナッツミルク) 1/2カップ
・ きび砂糖(または甜菜糖) 3/4カップ
・ オイル(好みのサラダオイル) 1/4カップ
・ 自然塩 適量
- ・ バニラエッセンス、またはバニラエキストラクト 5ふり程度(エキストラクトの場合は小さじ2)
粉類
・ 米粉 1カップ (小麦粉の代わりに米粉を使います)
- ・ ココアパウダー 1/2カップ
- ・ ベーキングパウダー(アルミニウム不使用) 小さじ1
- ・ 好みで刻んだクルミやアーモンドなど、お好みで適量
こちらで使うアルミ不使用のベーキングパウダー、私はこちらを使っています。
*作り方
1. オーブンを180度に温めておく。
ボウルに粉類以外の材料をすべて入れ、泡立て器で豆腐をつぶしながらなめらかになるまで混ぜる。
2. 粉類の材料を全部ビニール袋に入れ、シャカシャカとふる。
3.材料を混ぜたボウルに、ビニール袋の中の粉を加え、木べらで粉っぽさがなくなるまでさっくり混ぜる。
4. オーブンシートを敷いた型に生地を流し入れ、180度に熱したオーブンで30〜35分焼く。
中心に竹串を刺してみて、液体がついてこなければ焼き上がり。
5. 粗熱がとれるまでそのまま冷まします。
冷めてから型から取り出し、切り分けます(温かいうちに切ると、崩れやすいです)
ラップをし、冷蔵庫に一晩置くと切り分けやすくなります。
1日置いたほうが、しっとりと味がなじんで美味しくなります。
甘さは控えめのレシピですので、好みで砂糖の量は調整してください。
5分でできる!『焼かないチョコレート・ブラウニー』
次は焼かずにできるブラウニーの紹介です。
こちらは、小麦粉も砂糖も乳製品も豆乳も使いません。
体に負担がかからないだけでなく、ミネラル・ビタミン・食物繊維がそのまま摂れるのでミネラル補給として、貧血気味の方やむくみなどにも良いですよ。
焼かない、砂糖なし、チョコなしブラウニーのレシピ
*材料
・くるみ 1カップ(一晩水に浸す)
・デーツ(またはレーズン) 1/2カップ
・ココアパウダー 1/4カップ
・バニラエキストラクト 小さじ1(ない場合は、バニラオイルやバニラエッセンスで代用)
・塩 適量
*作り方
- ⒈ クルミはホールのままカップに詰めこんで計量。
デーツは適当にきざんでから1/2カップ用意します。
2. クルミはたっぷりの水に3時間〜一晩つけて、やわらかくする。
(無添加、無塩の生クルミがよいですが、なければローストのものでOK。)
3. くるみの水けをしっかりきり、材料すべてをフードプロセッサーにかける。
デーツに粘りが出て全体がボッたりとしてまとまったらスイッチを切る。
4. ラップまたは、ワックスペーパーを敷いた好みの型に移し、手で押し広げながら、型にきっちり詰める。
(型を使わずに直接ラップの上にまとめて、手で平らにならしてもOK。)
- 5. 冷蔵庫でよく冷やし、固まったら切り分けます。
冷凍保存もできます。
このブラウニーは、冷凍してもカチカチにならないので、食べたい時にそのまま解凍せずに食べられます。
このレシピにある材料をひとつにまとめるのが「塩」です。
ミネラル豊富な自然塩をプラスして、体への吸収を促すだけでなく、素材の甘みを引き出すことができるのです。
フードプロセッサーがない場合は、材料をひたすらこまかく刻んで、つぶしてください。
ちょっと大変な作業になるかもしれませんが、それでも通常のブラウニーのように泡立て器で卵を混ぜて、
チョコレートを湯煎で溶かしオーブンで焼いて・・・という作業よりはずっと早く、あっという間にできてしまうと思います。
オーガニック・クックに使った3つのパワーフード
さて、今回のレシピの3つの食材、砂糖の代わりに使ったデーツ、チョコレートの代わりのカカオ(ココアパウダー)とクルミ。
こちらは、昔から身体によいというパワーフードとして、食されてきました。
デーツ(なつめやし)
きび砂糖やメープルシロップやハチミツなどの甘味料の代わりに栄養たっぷりのドライフルーツ「デーツ」を使うことで甘みを出すことができます。
(※デーツがない場合は「レーズン」で代用もできます。)
黒砂糖のように濃厚な甘さのデーツは、砂糖の代わりとしてあらゆる料理やお菓子作りに活用できるのです。
クレオパトラも愛したと言われる栄養の宝石「デーツ(なつめやし)」に含まれる栄養素は、
・鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など、ミネラル
・ビタミンE、ビタミンB1、葉酸、パントテン酸、βカロチンなどビタミン類
・ポリフェノールなど各種フィトケミカルも多く含んでいます。
プルーンよりもクセがないのですが、非常に甘くねっとりとしていて、干し柿やあんこのような食感があります。
ヨーロッパでは、 甘味が強いので砂糖の代わりに、紅茶やコーヒーに添えられます。
特に葉酸や鉄分が多いことから、デーツの産地中東国では、「デーツを1日3粒食べると元気な赤ちゃんが生まれる」と言われています。
デーツをはじめフルーツ全般に含まれる主な糖質は、ブドウ糖ではなく「果糖」なので、ブドウ糖とは代謝経路が全く違い、血糖値をほとんど上げません。
「果糖」は砂糖のように血液にはのらず、肝臓でそのまま直接代謝されるのでインスリンの分泌をほとんど促さないのです。
ドライフルーツは食物繊維が豊富なので、そもそも血糖値の上昇がゆるやかなので、身体に負担をかけない糖類のひとつです。
砂糖のように「食べた後はハイになるけど、すぐダウンする。」という血糖値の乱高下を起こさないわけです。
デーツが手に入りにくい場合は、甘酒も砂糖の代わりに使えます。
美肌にも効果大!→【ダイエットと美肌効果、じわじわと流行している甘酒で実践中】
ココアパウダー(カカオパウダー)
ココアには、ポリフェノールや鉄分・カルシウム・マグネシウム・食物繊維が非常に多く含まれており、粉末状になっているので吸収も早いです。
さらに、体の有害物質を吸着して排出させるデトックス効果もあります。
コーヒーと違い、カフェインの含有量も少ないので、体を冷やす心配もありません。
ココアの5大栄養価を説明すると、
- ・抗酸化作用ポリフェノール
活性酸素を除去し、体をサビから守る。
ココアポリフェノールには血流を促し、体を温める効果があります。
- ・鉄分・カルシウム・マグネシウム・カリウム等のミネラル豊富
疲労や貧血を感じる人は摂りたい栄養素です。
- ・不溶性食物繊維リグニン
体内の有害毒素を吸着し、排出させるデトックス効果があります。
便通の改善にもよいです。
- ・遊離脂肪酸
カカオの脂肪分で、ピロリ菌の活動を抑制します。
- ・テオブロミン
高まった神経をリラックスさせ自律神経を整えるため、ストレス軽減効果があります。
栄養価の高いココア、他にも効用がありますのでコーヒーよりも身体にはよいと思います。
さて、ここでご説明したココアパウダーとは、砂糖や脱脂粉乳や乳化剤入りの「調整ココア」でなく、「純ココア=ココアパウダー」のことをいいます。
調整ココアに添加されるブドウ糖や乳化剤は、ほどんどが遺伝子組み換えのリスクがああると考えてよいと思います。
小さな子供に少量のカフェインでも心配だという場合は、ココアパウダーではなく、キャロブパウダーやカフェインレスのココアパウダーを使うという手があります。
クルミ
肉類を食べなかった古来日本人の生活では、たんぱく質、油脂が豊富なクルミは貴重な栄養源だったといえましょう。
クルミに含まれる栄養は、
・オメガ3脂肪酸の他、タンパク質やビタミンB1、食物繊維、亜鉛、といった栄養素
・必須アミノ酸
リラックス作用をもたらすメラトニンという必須アミノ酸も豊富。
・脂質
エネルギー源としても優秀で、日本でも昔から滋養強壮の木の実として、料理に幅広く使われてきました。
くるみもちに、くるみそば、青菜のくるみ和え、ゆべしなど、みなさんもお好きなものがあるのではないでしょうか。
本格的なガトーショコラには、通常バターを1/2本〜100gほど使います。
それだけでもカロリーがすごいわけですが、このレシピでは乳製品は一切使っていません。
「ほんとにこれ、チョコレートもバターも生クリームも入ってないの?」と思うくらい、しっとり、ずっしり濃厚なお味で、しかもチョコレート感たっぷりです。
今回、ご紹介した簡単バレンタインチョコ・レシピ。
安全、安心なおやつとして、ぜひみなさんのレシピブックに加えてみてくださいね。