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シンプルライフ、ミニマリストと聞いて、実践している人を想像してみたことがありますか?
おそらく、誰もがスリムでスッキリとした理知的な表情の人を思い浮かべると思います。
シンプルライフとは、身の回りのことだけではなく、心も身体もシンプルな状態。
必要なモノだけ、余計なモノがない状態になることで心豊かに暮らすことではないかと、私は思っています。
そう考えた時、ふと自分に振り返って「ダイエットしなきゃ!」と思いたつのは、50代主婦、蘭子だけではないと思います。
50代、主婦がダイエットを決意する時
*衣替えして、久々にはいたスカートやパンツがきつい、苦しいと気づいた時。
*何年ぶりかに開かれる同窓会の通知が来た時。
*健康診断の結果で、血糖値や中性脂肪値、血圧などの値が悪くなっていた時。
*妊婦に間違われた時!(いまさら?)
など、きっかけは色々ありますね。
そのたびに、
「今日から食事減らして3kg痩せる!」
「2ヶ月で最低5kgは痩せてキレイになってやる!」なんて目標を立てて頑張るわけです。
太る・痩せるという悩みは、見た目や健康の問題はもちろんですが、好きな服が似合わなかったり、自分に自信が持てなかったりというところに繋がっています。
時には、心ない一言(例えば、息子に「デブ」と言われるなど)で、人知れず傷ついたりもします。
万年ダイエッターならなおさらのこと、私たちは常に痩せたいと思い慢性的にダイエットを意識してしまうのです。
かならず失敗するダイエットの落とし穴
せっかく、ダイエットしたいなら、格好良く若々しく痩せたいもの。
ところが、50代のダイエットは気をつけないと、病気のように見えてしまいます。
まず、落とし穴のひとつは「急激なダイエット」です。
炭水化物や油、塩を抜いたダイエット、◯◯茶ダイエットなど、「1ヶ月で◯kg痩せます」と謳うダイエットはたくさんあります。
特に最近、よく聞くのは「酵素ダイエット」です。
ママ友で、この「酵素系」をした人。
始めたばかりの頃はすぐに効果が出て「痩せた〜!」と喜んでいましたが、しばらくすると、まったく変化のない停滞期に突入。
食べたいものを我慢しているのに、全然効果が出ない、痩せない。
お金も続かなくなって、結果、続けられなくてやめてしまった途端にリバウンド。
再び、会った時は以前と全く変わらないちょいポッチャリ型に逆戻りしていました。
誰しも経験があるのではないでしょうか?
急激に痩せようとすると失敗する
なぜ急激なダイエットをすると停滞期が来たり、リバウンドしやすくなってしまうのでしょうか。
原因は単純で、命を守る為、つまり恒常性(ホメオスタシス)が働くためなのです。
人間はそもそも長生きをするために、体重を落とすのを嫌います。(だって、あのマンモスが生きていた寒冷期にも人間は暮らしていたのですから!)
初めは、脳からの指令で「痩せよう!」としても、そのうち「痩せたら、今の自分でなくなってしまう、痩せたら今の状態が維持できなくなってしまう、だから痩せなくてもいい〜」っていう生命維持装置が働いてしまうのです。
特に、急激な減量をすると身体は低栄養状態になるので、「やせてなるものか!」と身体も身を守る為に体重を落としにくい状態を作り出して抵抗します。
ですので、身体の仕組みとしても、ゆるやかに少しずつ痩せていく方法であれば、急激に変化しないので、脳が「昨日とちょっと違うだけかな?」くらいに感じて、痩せていくのに抵抗感がでないのです。
ダイエットは頑張らなくていい
意外に思うかもしれませんが、「頑張る」とダイエットはうまくいきません。
「頑張る」という感覚は時に充実感を感じさせてくれる事もありますが、逆にいうと、それは強いストレスがかかっている状態でもあります。
短期的には脳の中で「エンドルフィン」と呼ばれる快楽物質が分泌されているので、「気持ちいい」という感覚を得られますが、強いストレスがかかった状態は長くは続けられません。
この気合いが心身に強いストレスを与えてしまい、頑張って始めた急激なダイエットも一瞬で終わってしまい、ダイエットが長続きしないのです。
誰でも、一瞬やせて戻ってしまうようなダイエットには興味がないはず。
ずっと理想の体形を維持できる長期的に効果のあることを望んでいるはずですよね。
ですので、ダイエットを始める時には、「頑張ろう」と思ってはいけないのです。
私たちはお腹の満腹具合だけでなく、食べる時刻や、この前食べてからどれくらいの時間がたっているかや血糖値の上がり具合など、総合して食欲がわくといいます。
人間は、これを脳の中の「大脳新皮質」という部分で調整します。
「新皮質」とは、進化の過程で後から発達した理性、理屈、知識、好き嫌い、記憶などをつかさどるコントロールセンターです。
人間は、動物と違い、この「新皮質」が食欲をコントロールしているから、人は空腹でも人を襲って食べ物を奪ったりはしないのです。
しかし、仕事のストレスが溜まったり、逆に友達とお酒を飲んでいて楽しい気持ちになったりすると、新皮質が影響を受けて適切な量を超えて食べ過ぎたりしてしまいます。
さらに野生の動物とは違い、食べることによって満ち足りた幸せな気持ちになったりするのも人間の特徴なのです。
つまり、人間のメカニズムそのもの「心が満ち足りた幸せな気持ちになりたい」が私たちを太らせているのです。
心のメカニズムを知る→心が満たされていないと食べすぎる~食生活の質を上げるススメ
心が満ち足りた状態は太りにくい
私は40代の頃、会社帰りに必ずコンビニに寄り買い物をし、自分へのご褒美・または眠気覚ましにと昼食以外のものを購入して気分転換をしていました。
また夜はお酒を飲む機会が増えて、以前はほとんどしていなかった晩酌もするように。その結果、すっかり中年太りしてしまい、とても疲れやすい体になっていました。
この頃から、万年ダイエッターに突入です。
年齢のせいとばかり思っていましたが、実は自分の行動の変化・蓄積で痩せられない、加えて、いつも脳が満足していない、心がストレスでパンパンなのです。
つまり、太りやすく痩せにくい体質になっていたのです。
さて、仕事を辞めて4年目を迎えました。
会社を辞めてから出会った様々な人の言葉やススメで、オーガニックに目覚めたり、断捨離を始めたり、マラソンに挑戦することで、自然とダイエットになっているように思います。
ストレス太りがなくなったせいか、今は、食をたくさん楽しんで生きていこう!という考えに変わりました。
食欲に対してもっともっと貪欲になっていいんだ!と自分を許せたとき、本の情報などにとらわれていた状態から解放され、とても気が楽になったうえ、食べることが楽しくなったのです。
そして、そんな暮らしの軸を持ったおかげで、ようやく、いろいろなストレスや偏った自分の思い込み、考え方の癖から解放され自由になれた気がするのです。
このブログの軸となるシンプルで上質な生活をするために欠かせないもの、それは健康、成長、よい人間関係、コミュニティだと思います。
ミニマリストの原点を知る→「元祖 ミニマリスト」たちについて
ミニマリストとは?というと、とかく極限状態までモノを持たないことといった所有物の少なさに注目してしまいがちですが、本来はモノに所有されない余計なモノがない状態になることで心豊かに暮らすこと。
スリムでスッキリとした理知的な表情でいる自分でありたいと思う50代主婦、蘭子なのです。