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- 50代からのシンプルライフ
例えば、メールの返信とか、家の書類の整理とか、資格取得のためのお勉強とか…
やらなきゃいけないって分かっているのになかなか行動に移せないことって、ありませんか?
私は、小さい頃から重度の「グズ」でした。
いつも母親に、「まだ、宿題やっていないの?」「本当にもう〜、ピアノの練習は( *`ω´)」と言われて育ってきました。
大人になって勤めていた頃は、周囲の目や世間体があるので、なんとかやっていましたが、それでもいつも締め切りギリギリにならないと手が動かない。
専業主婦になってからは、まさにグズの女王様のような生活になっていました。
でも最近、ある方法でグズの女王様を返上し、かなりましになったと思います。
今日は、やらなきゃいけないことがあるのに、なかなか行動に移せないグズを直す方法について書きます。
「グズは性格」って思っていませんか?
子供の時の行動を考えると、よくわかりますよね。
やらなきゃいけないのに、宿題をしない。
やらなきゃいけないのに、お手伝いをしない。
やらなきゃいけないのに、ピアノの練習をしない。
母親からは、「まだ、やっていないの?」「本当にもう〜」「何度も言わせないでちょうだい!」そう言われて育ち、自分でも、いつも「あ〜、どうして私ってグズグズして、できないんだろう。」こう思って1日が過ぎていました。
そして、「私って性格的にグズなんだよね」って、勝手に思い込んでいました。
脳の仕組みで知る、「グズは性格」ではなかった。
実は「グズ」というのは、性格でもなんでもありません。
これは何故かというと、なかなか行動に移せないことは、脳の中で 「痛み」 と結びついているからなのです。
面倒くさいこと
つまらないこと
出来ないこと
楽しくないこと
苦痛に感じること
脳は、「痛みを避ける」ようにプログラミングされているので、宿題もお手伝いもピアノの練習も、楽しいことじゃないからやりたくなかった。
大人になって、「メールの返信、整理、勉強、練習=痛み」 と感じていると、当然のことながら「痛みを避ける=やりたくない」 となってしまいます。
では、これを変えるにはどうすればいいのでしょうか!?
実は心理学では、私たちの行動原理は、たった2つしかないと言われています。
ひとつが、先に書いたように「痛みを避ける」。
そしてもうひとつが「快楽を得る」ということ。
「快楽」というと、イメージがわきにくいと思いますが、言葉を変えると「ワクワク」という感じと思ってください。
やらなきゃいけないことがあるのに、なかなか行動に移せない「グズ」を直す方法
つまり、人が行動する理由って「痛みを避ける」か「ワクワクする」か、このどちらかに一つしかないのです。
ということは、やらなきゃいけない事があるのに、グズグズして行動に移せない時は、それを「痛み」ではなく 「快楽」に変えてあげればいいだけなのです。
でも、どうやって「痛み」を 「快楽」に変えるのでしょう?
そう簡単に、「やらなきゃいけないこと」が、「ワクワクすること」には、変わりませんよね。
具体的に、もうすぐ資格取得テストがあるから勉強しなきゃ!と思うと、「面倒くさい」(=痛み)とか、「大変だ」(=痛み)と思ってしまって、なかなか行動に移せなくなってしまうと思います。
でも、そんな時はこんな質問を自分にしてみてください。
「この資格を取得すると、何が得られる?」
「この資格を取得すると、どんないいことがある?」
「この資格を取得すると、どんな自分になれる?」
この質問を自分の脳にすることで、叶えられる未来の方に意識が向くということなのです。
例えば、資格を取得したらもっと自分に自信が持てるようになるかもしれない。
そうしたら自分の可能性が広がって、もっとたくさんの人のお役に立てるようになるかもしれない、とかです。
そんなに大きな目的でなくてもよいと思います。
書類の整理や断捨離とかも、同じことです。
物ごとをグズグズと後回しにする理由は、自分が勝手に、「すごく難しいこと」、「手間がかかりそう」=「痛み」と思い込んでいるので、「今はやらない」という言い訳をつくっていたりします。
そんな思い込みもなく、そのタスクを1つのタスクとしてみた場合、たぶんそんなに時間がかからないことだと思います。
おそらく、1日24時間のうちのほんの数分から15分程度なのではないでしょうか。
断捨離は1日15分だけにしています→【4月も1日15分27個、ガラクタ捨てて春のプチ断捨離を開始】
やらなきゃいけないことというより、「書類の整理をしたら、ゆっくりコーヒーを飲む」とか、「この部屋を片付けて、私の趣味のことができる部屋にしたい」という具体的な快楽を想像するのです。
少なくともそうすれば、「痛み」に結びつけことはなくなると思います。
脳は、目の前の困難なこと(=痛み)に意識をフォーカスしていると、情熱ややる気って、ぷすぷすと火が消え失せてしまいますが、「いったい何のためにそれをやるのか?」 という、それをすることで得られる未来(=ワクワク)の方に目を向けるようにすると、湧き上がってくるものなのです。
子どもの「グズ」を直すのも同じ
この脳のプログラミングと心理学を知らなかったら、私も一生、自分のことを「グズ」と思いこんでいたでしょう。
子供が勉強したがらない、片付けられない、朝起きられない、といったグズ癖があるとしたら、それは脳の中で 「痛み」と結びつけている可能性大です。
だって、遠足とかのワクワクのある日は、目覚ましがなくても起きられるでしょう?
うちの息子の場合は、勉強自体はしたがりませんでしたが、算数だけは大好きで、宿題などはさっさと自分でやっていました。
それは、小さい時から公文で算数を学んでいたおかげで「計算だけはクラスで一番」だったから。
いつも、みんなから「すごいね〜」って褒められるという快楽体験をしていたからなのですね。
勉強を「ワクワク」に結びつけてあげる。
勉強をすることで得られる未来を見せてあげる。
実は、公文って親も根気が必要で、ちょっとお付き合いをしたりしなきゃいけないのですが、ちっちゃな「出来る」体験(=ワクワク)をコツコツ積み上げさせて、「やれば出来る!」という未来を見せると、自分一人でやるようになるものなのです。
さすがに、もう大学生なので小学生のように単純なワクワクでは、どうにもこうにもならない時がありますが(笑)。
私の小さい頃の体験からの反面教師で、「やらなきゃいけないこと」が「痛み」に結びつかないようにしたいと思っています。
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なかなか行動に移せない時にする魔法の質問
先ほどの脳のプログラミングから、意識をどこにフォーカスするかは、自分で決めることが出来ます。
何かやらなきゃいけないことがあるのに動けない時は、脳の中でそれらが「痛み」と結びついているので「ワクワク」に結びつけ直してあげることです。
具体的には、先ほどの質問を自分にしてあげること。
「これをしたら、何が得られる?」
「これをしたら、どんないいことがある?」
「これをしたら、どんな自分になれる?」
あら、シンプルで上質な暮らし?
在りたい自分になるための質問、そのものでもありますね。