私が実践する「100歳まで生きるシンプルな健康法」に加えた甘酒については、先日お話しいたしました。

 

健康・美容への効果から、最近何かと注目されている甘酒。

せっかくなので、有機の麹を使って手作りしてみました。

 

この甘酒作りに大活躍したのが、キッチンの断捨離の度に、捨てようか捨てまいか迷っていたヨーグルトメーカーでした。

 

一用途にしか使えないものほど、キッチンの邪魔者になりやすい

 

鍋でも釜でも多用途に使えるモノなら捨てないモノになりますが、ヨーグルトメーカーは長年、頭の隅にひっかかっている要検討アイテムでした。

 

ヨーグルトメーカーの他の使い道って何がありますか?

 

普段は生乳タイプのヨーグルトを購入しているのですが、息子と二人で食べると結構あっという間に大量消費します。

 

生乳タイプだけでなく、豆乳タイプのヨーグルトも作りたいと思って数年前に購入したのが、このヨーグルトメーカー。

豆乳にビフィズス菌を入れて混ぜて置いておけば、1日くらいで豆乳ヨーグルトになります。

 

作りはとてもシンプルで、ただ蓋がついていて、28度に温度がキープできるという家電機器。

切り替えスイッチもなく、ただ保温するものなので、それ以上の使い道はありません。

 

もしかしたら電磁調理器のプレートを保温にし、小鍋をセットすればできるかも・・・なのですが、ヨーグルトを作るには意外と時間がかかるので、その間、調理器が使えないのは不便なのですね。

 

そんな理由で、キッチンの隅にひっそりといるヨーグルトメーカー、使わない時は本当に肩身の狭い思いをしていたことでしょう。

 

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意外に使える!ヨーグルトメーカー

 

その後、ママ友に伝授され、ドライレーズンやリンゴを発酵させて、天然酵母を作ることに活用できることを発見。

最近は、もっぱら天然酵母作りに本領発揮のヨーグルトメーカーでした。

 

低温でゆっくり発酵させたり、保温しておくにはピッタリの家電だということに気づいたのです。

 

甘酒作りの難関は発酵時の温度キープ

 

さて、甘酒を手作りするとき、一番難しいのが「どうやって発酵時の温度をキープするか?」なのですね。

麹、味噌、ヨーグルト、天然酵母など、すべて温度管理の方法が肝心なのです。

 

甘酒は、麹菌が作り出した酵素(アミラーゼ)によってお米のデンプンが分解され、糖分になることで作られます。

甘酒作りの際に必要な温度と言うのは、「酵素がよく働く温度」なのです。

 

酵素は、低温よりは高温の方が活発に働きます。

ですが、あんまりにも高温になると壊れてしまいます。

酵素が壊れてしまった後で温度を下げても、壊れた酵素は元に戻りません。

そのため、酵素が壊れず、なおかつ酵素が活発に働く温度を保つ必要があるのです。

ネットなどで手作り甘酒のレシピを検索すると、「50度~60度」の温度を、6時間~10時間保つようにというものが多いのですが、これって意外と熱すぎるのでは?と思います。

ヨーグルトも天然酵母も28度くらいが発酵の適正温度。40度になると酵母や麹菌は壊れてしまいます。

 

ネットで出ている情報で、50度~60度を保ったからといって麹菌が生き残っているわけではありません。

麹菌そのものはとっくに死滅し、胞子の状態で生き残っています。

50度~60度では、麹菌の繁殖による発酵はできないのです。

なので、この温度帯で生きて機能しているのは、麹菌が作り出した酵素といえます。

 

シンプルな健康法に加えたのがこちら→【ダイエットと美肌効果、じわじわと流行している甘酒で実践中】

 

甘酒を作るために温度管理、酵素を働かせるための方法、いろいろ

 

麹の酵素がよく働き、かつ酵素が壊れない温度を保つにはいろいろな方法があります。

 

 

 

たとえば・・・、

 
*炊飯器を使う方法
保温の温度を「低め」に設定することで、甘酒作りにちょうどいい保温環境が得られます。

ただし、保温の温度を細かく設定できる炊飯器でないと意味がありません。

しかも、蘭子のウチは、炊飯器は断捨離済みです。

 
*こたつを使う方法
こたつの中で甘酒を保温。冬場限定の製法ですが、「自分が温まるついでに甘酒作り、大量生産も可能!」だそうです。

これも、肝心のこたつを我が家は保有せず、なのです。

 
*湯たんぽを使う方法
加熱し続ける方法では、70度を超えるリスクもあり、これを避けようと思ったら、70度を超えようがない環境で、なるべく温度が下がらないよう工夫するという方法。

その一つが、「湯たんぽ」による保温です。

でも、湯たんぽも持っていないです。

 
*魔法瓶・ポットを使う方法
保温効果のある水筒や、お湯を入れておくポットなどを使って保温する方法。

65度くらいまで温度を下げた甘酒材料を魔法瓶に入れて、8時間ひたすら放置するという方法。

時間がたつにつれ温度が下がるので、ほっときっぱなしということは避けたほうがよいでしょう。

後で、魔法瓶の中を洗うのが大変というデメリットもあります。

 
*発泡スチロールで保温する方法
だんだん、大掛かりになっていく甘酒作り。 大鍋に作って、それごと発泡スチロールの箱に入れて保温状態をキープし発酵させるというもの。

あまり大掛かりになると、毎日できることから遠ざかってしまいますね。

 

*低温で長時間かけて作る方法

熱を加えず、冷蔵庫などで時間をかけて発酵させるもの。

高温で作る場合、完成までの時間は6時間~10時間ですが、低温法だと、三日ほどかかります。

これは手軽ですが、せっかちな私&忘れっぽい私には不向き、冷蔵庫に入れっぱなしで麹が悪くなってしまうことも予想できます。

 

*ヨーグルトメーカーを使う方法

甘酒同様、ヨーグルトもまた「発酵菌が繁殖・活動する高温を長時間保つ」ことで作るもの・・・ときて、ヨーグルトメーカーは甘酒作りに転用できる!

 

特に、温度と保温時間をきっちり設定できるものなら「予想以上に温度が下がった」「酵素が壊れるほど温度が高くなった」などの事故を起こさず、最高の甘酒を作ることができます。

 

・・というわけで、長年悩んでいた断捨離検討アイテムであったヨーグルトメーカー。

 

シンプルな健康法を実践するにあたり、発酵食品作りに欠かせないことが判明!

ヨーグルト、天然酵母、甘酒作りにと、意外に使える!

この度、めでたく「捨てないアイテム」にランクインいたしました。

 

断捨離するもの、しないもの、お悩みアイテムの中に、意外と多用途に使えるモノってあるのかもしれません。

それも、日々の暮らしの中で、脳を働かせて選んでいきたいものですね。