最近は、おしゃれで便利な家事の道具がたくさんあります。
セリアや3coinsに行けば、かわいい色合いのタワシ、無印ならシンプルでスッキリとしたキッチンクロス、100均に行けば小さくて便利なゴミ箱などなど・・・。
ついつい手にとって買ってしまいますが、それって本当に必要なモノなのでしょうか?
スーパーやドラッグストアに行くと、ついついカートに入れてしまう洗剤付きのお掃除クロスやサイズ別のゴミ袋なども、よくよく考えてみると代用できそうなものがたくさんあります。
蘭子が実践している基本の3点セットで家事をシンプル化するコツをお話しいたします。
お店に行くと、たくさんの洗剤、たくさんの種類の掃除道具を売っています。
本来は、洗う、拭く、捨てるという3つの機能が果たせればよいものに、なぜこんなにたくさんの種類が必要なのでしょう?
現在は、脂っこい食品や汚れがありますから、一口にエコ洗剤ですべての汚れが落ちるわけではありませんが、できるだけ化学物質が入ったものは使いたくないもの。
食器は、できるだけ洗剤を使わない方法にしています。
どうしても洗剤を使う時は、汎用性の高いバイオクエスト処方の洗剤を使っています。
家事のシンプル化のコツは、調理方法から始まっている
では、どうやって洗剤を使わないで汚れを落とすか?というと・・・・。
まずは、調理の基本からになりますが、多重構造のステンレス鍋を使い(ステンレスは水ですべてのバクテリアが落ちるという金属、錆がでたり腐食しません。)、無油無水の調理にします。
できるだけ素材の持っている脂、水分で調理をするので、サラダ油を使いません。
これだけでも、洗剤を使わないで汚れが落ちやすくなります。
油っぽい汚れは熱湯をかける、もしくはウエス(端切れ布)で拭き取ってから、たわしで洗います。
コツは、鍋やフライパンの内側を洗うものと、外側を洗うものを分けるということ。
内側の油っぽい汚れはステンレスたわしで洗い、外側はアクリルたわしで洗います。
これで、内側の油汚れが、外側に回らないので、外側に油膜がつかずきれいな状態に保てます。
洗剤いらず、しかも編まずに作るアクリル毛糸のポンポンたわし
アクリルたわしが、洗剤いらずと知ったのは10年ほど前のことだと思います。
すぐに飛びついたわけではありませんが、ロハスやエコというコンセプトが浸透するにつれ、街中でもよく見かけるようになりましたね。
このたわしは、アクリルの毛糸でかわいいデザインで編むことができるので、私もさっそく本を買って、毛糸も買い込んでみました。
ところが、手作り好きなのにめんどくさがりやの私、案の定、買っとくだけになってしまったので、編み物が得意な夫の妹に頼んで編んでもらいました。
しかし、編んでもらうと、可愛くてつい捨てられないのよね〜(捨てられない女)
使っても、かなりボロボロになるまで使ってしまう、かえって雑菌だらけなんじゃないか?と心配になってしまいます。
かわいいアクリルたわしは、なかなか使えず、結局、簡単なポンポンたわしを作って、使い捨てています。
毛糸を20回くらい、自分の手にぐるぐる巻いて、手からはずして、真ん中を別の毛糸でぎゅっと結ぶだけで、できます。
アクリル毛糸は繊維が1本、1本、細かく絡み合っているので、あいだに空気が入りやすく、何かをこすったとき、摩擦の抵抗が大きいのです。
それで、よりたくさんの汚れを掻き出すようです。
アクリルは石油からできているので、油となじみやすいため、油汚れも取りやすいのです。
このポンポンたわしは、食器だけでなくキッチン全体、シンクやレンジフードにも使えます。
アクリルなので、埃をとるのにもよいようで、ポンポンたわしより少し毛足の長いバージョンをつかってハタキがわりにも使えます。
雑巾で水拭きもよいのですが、普段はこのポンポンたわしとウエスで、ちょこちょこ拭き取る方が、大掛かりな掃除より楽チンです。
着れなくなったTシャツで作るウエスは万能ふきん
ふきんと書きましたが、万能の布といえば、よいのでしょうか。
ティッシュ、ふきん、雑巾、新聞などというものの代用となるウエス、本当に万能です。
ウエスとは、英語のWaste(ウェスト/不用品として捨てる)というところから来てるのだそうです。
最近は夫と息子の2人分のTシャツと靴下がウエスになりますので、かなりの量のウエスを作っています(笑)。
作り方はとっても簡単、20cm四方くらいの四角に、要らない衣料を切って、雑巾がわりにするだけです。
大きさもバラバラでもかまいません。靴下は切らずにそのまま手を入れて拭き掃除に使えます。
このウエス、柔らかい布の方が使いやすく、例えばウールやデニムなどの生地は不向きです。
一番、よいのはTシャツだと思います。もう柔らかくない毛羽立ったタオルなどもよいですね。
買うわけではなく、着れなくなったり使えなくなった、捨てるような衣料ですから、惜しげもなく使えます。
タオルの雑巾は、拭いて洗ってまた使うと思うと、どうしても洗剤で洗いたくなりますが、ウエスなら使い捨てできるので、洗う手間も省けます。
先程の食器洗いも、油汚れはこのウエスで拭き取り、それから熱湯をかければ、ほぼ汚れは落ちています。
あとは、ポンポンたわしなどでさっと洗うだけ。本当に簡単です。
ウエスは、いつもキッチンでコンロを拭いたり、ワークトップを拭いたり、場合によっては鍋つかみになったりした後、最終的には床掃除に使ってゴミ箱行きです。
紙のゴミ箱は、これで、やっぱり使い捨て
キッチンの生ゴミ、どうやって始末をしていますか?
ウチでは、生ゴミ用のカゴや袋は使っていません。
使っているのはこちら、折り込みチラシやDMで折った紙箱です。
我が家の場合、生ゴミといっても、野菜の切り端や魚の骨はワンコの餌になりますし、食べられない部分や卵の殻はほんの少しでるだけ。
生ゴミが出たら、この折箱に入れ、いっぱいになったら大きなゴミ箱に捨てます。
水気のあるものは水気をしっかり切ってこの紙箱へ。水気さえなければ汚臭にはなりません。
この折箱、なかなか優れもので、木の実の殻をむいたり、仕分けする時、小麦粉のような粉を測ったりすることにも使えます。
ボウルのようにいちいち洗う手間も要りません。こちらもウエス同様、万能の器といえるでしょう。
いかがですか?
こう書いてきてみると、洗剤や道具を新たに買い込まなくても、身近にあるもので充分、用は足りるのではないでしょうか。
我が家の家事に使う万能3点セット。
特別なものではないので、すでに「あっ、ウチでもつかっていますよ!」という方はたくさんいらっしゃると思います。
用途別にたくさんのものを所有することに比べ、シンプルなのに何にでも使えるというところが、私は気に入っています。
何でも買っては捨てる時代ですが、最後までしっかり使い切るという意識を持つこと、これってシンプルライフの基本だと思っています。