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1年のうちでもっとも食べすぎる季節、 それがお正月。
忘年会が重なる年末から、大晦日、お正月と何かと集まっては食事をする機会が多いシーズンです。
ネットの調査では、8割の人が「お正月は食べ過ぎた」 と感じていて、またその半数の女性が「 食べ過ぎにより体重増加した 」というリサーチ結果を目にしました。
今日は、年末年始の食べ過ぎの状態をリセットする方法をお伝えします。
普段の食事も食べ過ぎな日本人
よくよく考えると、 「食べ過ぎた」 「食べ過ぎじゃなかった」 というのは、 あくまでも自己判断。
それも普段食べている量と比べて 、食べ過ぎかどうか、という判断だと思います。
つまり多くの人は、 普段の食事も食べ過ぎ、なのかもしれません。
昭和世代の親に育てられた私たちは、「朝ごはんは絶対食べた方がいい」 といわれ続けて育っています。
1日3食しっかり食べて、「いろいろバランスよく食べないといけない。」 、「1日30品目」と言われれば、 あれも、これも、とたくさんの 種類が食卓に並ぶのがよしとされ、「残したらもったいない」と、 お腹いっぱいになっても 全部きれいに食べることが求められてきました。
小学校では、「好き嫌いはいけない」 とされているので、 嫌いなものでもがんばって食べた記憶があるでしょう。
自分では買わなくても、 人からいただいたお菓子やお土産、 「せっかくもらったから」、「ちょっとだけだから」 と言っていただき、外に出かけたり、旅行に行けば、 「せっかくだから」 と言って、食事をし、お土産を買って帰ってくる。
日本に来たばかりの夫は、「日本のテレビ番組は、お笑いか食べ物のプログラムしかないね」と言ったくらい、「食べること」に非常に関心の高い国でもあります。
ところが、人に、 とにかく食べろ!食べろ!と言うけれど、大人の多くは 「ダイエットしたい」と、思っているのも事実。
そうでなければ、あんなに痩身エステやライザップのようなところが、あれほど 流行らないと思います。
貧困生活で、何も食べられない・・・という人は、一握りはいるかもしれませんが、国民のほとんどが、ダイエットしたいと言いながら、 現状、食べすぎ、食べさせ過ぎな状況であることは 確かなのです。
日本総国民が食べ過ぎる正月三ヶ日
我が家の場合、夫が単身赴任先から戻ってくると、毎日三食きっちり食べたがります。
育ち盛りではないのだから、玄米と味噌汁くらいでよいものを、朝から餅、お昼は焼きそば、夜は鍋・・・と言った具合にフルに食べる。
年末からお正月にかけては、鬼の首でもとったように喜んで食べ続けていました。
やっと、今日で三ヶ日も終わり、 通常の食事に戻ったものの、考えてみるとクリスマスあたりから、大晦日、そして丸三日、私も、相当食べ続けてしまいました。
クリスマスは人を招んで、牡蠣とローストチキンをメインにパーティ。
大晦日だからと年越しそばから始まり、シャンパンを飲み、夜中におつまみを 食べ、お正月だからと お雑煮(白い餅)とおせちを食べ続けていたわけです。
しかもおせち料理といえば、砂糖と醤油の甘辛い味ばかり。
こういった食事が続くとどうしても、塩分や糖分・脂質が多くなってしまい、内臓は疲弊してきます。
そして、このハレの日三連ちゃんも終わった今日、 あきらかな食べ過ぎの兆候が。
怖くて体重計には乗れませんが、 さすがに、身体に重さ、だるさを感じます。
こういった疲れた、だるい、眠いといった現象は、過分な食事続きで消化器がフル稼働し、活動のほうにエネルギーが不足したため、身体を休ませようと内側からのサインが現れている状態です。
昼間に犬のお散歩程度しか身体を動かしていないので、身体がしゃっきりせず「やる気」も起きず。
この状態、今、リセットしておかなかったら、 これから1年間ずっと 食べ過ぎをひきずることになりかねません。
食べ過ぎて「やる気」がなくなるのは、 当たり前のカラダのサイン
実は、人は食べすぎると、「やる気」がなくなります。
「やる気」というものは、 胃や脾臓という、 消化に関わる臓器から 生み出されます。
よく「やる気スイッチが入ったら やる気になるよ!」と言われますが、いくらスイッチだけ押しても、 中の電池が充電されていなかったり、電線の回路が切断されていたら、 やる気は出ないのです。
カラダの電池を 充電するのが、 胃という消化器官で、回路は血液だったり神経細胞だったりするわけです。
胃はカラダのなかで 発電所のような役割を担い、食べ物を消化することで 「やる気」というエネルギーを 作り出してくれるのです。
しかし、食べ過ぎが続くと、 胃はオーバーワークして 疲れてしまいます。
そうなると、 本来発揮できるだけの機能を 発揮しなくなるので、たくさん食べているから エネルギーの元は いっぱい体内にあるにもかかわらず、やる気エネルギーは うまく作り出せなくなってしまうのです。
食べ過ぎの状態というのは、人間のカラダの 機能の限界値を超えてしまっていること。
脳の中で、機能の限界まできて「これ以上、無理!」 といっているにもかかわらず、その限界を平気でスルーしているのが「食べ過ぎた」状態なのです。
お腹がいっぱいで眠いな、とか、 体が重いな、というようなサインは、 「やる気が出ない」、ということですし、そのサインがでてもスルーしていたら、いずれ機能が壊れます。
よく、ママ友と話すと、子供のやる気を出す(鼓舞するために)、 「焼肉を食べに連れて行って、パワーを充電したのよ!」とか聞きますが、本当の効果から考えれば、全くの逆効果。
確かに、焼肉にテンションは上がるかもしれませんが、 実際に身体のパフォーマンスは 上がることはありません。
食べ過ぎてしまうのは、身体からのサイン→心が満たされていないと食べすぎる~食生活の質を上げるススメ
オススメの食べ過ぎリセット方法、 葛湯
蘭子式の簡単な食べ過ぎた身体のリセット方法を説明いたします。
まず、朝は、葛煉りをいただきます。
葛とは、片栗粉と似ていますが、効果がまったく違います。
片栗粉は、じゃかいもを原料としており、じゃがいものでんぷん質を精製したもので、じゃがいもは陰性食品に属するため、体を冷やす作用があります。
一方、葛は、体を温める効果や、胃腸を整える、血液の浄化作用があります。
秋の七草の一種でもありマメ科の野草の根で、日本でも古くから薬として使われていた記録もあり、葛根湯だけではなくさまざまな漢方薬に用いられてます。
お昼、夜は玄米ご飯と野菜の具沢山お味噌汁、 それに少しの魚のおかずを食べます。
これを3日~1週間続けると、 カラダがとっても軽くなり、 アタマもスッキリして 集中力もアップします。
この方法は、簡単なファスティング(断食デトックス)といえます。
葛粉は胃腸に負担をかけない良質なエネルギー源、また体のすべての機能を高めること、血液を浄化する働き、体を温める効果もあります。
最も理想的な食事は元禄時代以前の日本人の食事→食と病気の関連性の証明「マグガバン・レポート」について
母直伝の葛練りの作り方
私の母は葛湯が大好きだったので、冬のおやつはいつも葛練り(葛湯)でした。
葛煉りの作り方はこちら:
材料 : 葛粉(本葛)30グラム 水200cc
味付けは、醤油または味噌など にします。
作り方は、 小鍋に葛粉と水を入れて 20分ほど置きます。
それを木べらで混ぜながら 中~弱火にかけます。熱しながら木べらで 練ります。
葛粉が固まってきて、 透明感がでてきたらできあがり。
お好みのトッピングで味付けをします。
このトッピングは、きな粉や、また甘酒などで甘みをつけてもよいです。
蘭子オススメの甘酒美容法はこちら→【ダイエットと美肌効果、じわじわと流行している甘酒で実践中】
葛は、腸の機能を整える役割があり、 お腹のなかから温めてくれるので、 寒い時期にオススメです。
内臓をあたため、 代謝をアップさせてあげたら、 消化・吸収能力もあがり、食べ過ぎた食べ物は スムーズに代謝されていきます。
食べ過ぎたあと、極端なダイエットで食事を抜く、とか、 果物をいっぱい食べる、といった身体に刺激的な方法を繰り返すと、 それがまた身体には ダメージになりますから、要注意です。
普段から食べ過ぎにならないよう 整えることも必要ですが、お正月のような時には、 なるべくゆるやかに、 しかも確実に胃腸を整え、 速やかな消化・吸収・代謝を 助けてあげることが必要です。
この葛湯は、 おやつだけなく、体力が弱っている時、風邪のひき始めや、病み上がりにも 大活躍します。
葛に含まれるでんぷんは、体の生命活動に欠かせないエネルギーに変換されるので食欲がないときや、食べ物を口にできないときにも最適なのです。
風邪の時は、お粥と同様、梅干しなどを添えていただくとより効果が上がります。
もちろん、本葛も梅干しも、有機のものに越したことはありません。