その昔、蘭子は風水にはまっていた頃がありました。
なんにでもはまりやすい蘭子ですが、風水は今でも時々思い出しては実践しています。
「風水」と聞くと、「方角が、」「置物が、」というように、何かのおまじないや迷信のように思いがちですが、今の「断捨離」や「シンプルライフ」と近い考え方だと思います。
実は、私が結婚することになったのは、風水で家を整えたおかげだと思っています。
運気を上げるために、その頃蘭子が実践していたこと。
開運神社詣り、お百度、パワーストーン、宝の地図、風水などなど・・・数えあげたらきりがないのですが、どれもかなり真剣にやっていました。
今、考えるとすべて神様頼みだったり、モノ頼みだったりします。そんなことより自分の本質的なこと(意識)が大切なのに(笑)ね。
その中でひとつ、まったく科学的な根拠はないのですが効果があったと信じているものがあります。
それが「風水」です。
「断捨離」は、家にあるもう不要なものを捨てることで、エネルギーの循環を起こします。
風水も、信じるか信じないかは人それぞれでしょうが、気の流れを考えた時に腑に落ちる考え方なのではないかと思います。
風水とは環境学
風水というのは、今から約四千年前に中国で発祥した、「気」の力を利用した環境学のこと。
衣・食・住、行動など、自分の環境すべてを使って運を開いていく、いわば、開運のための環境学です。
「環境が運を決める」これが、風水の基本的な考え方です。本来持って生まれた運は、本人にはどうすることも出来ません。でも、その運をどんどん増やしていける方法があるといったらどうでしょうか?
その方法を示すのが風水といえます。
風水とは、自分に影響を与えるあらゆる環境を使って、運を開くためのマニュアルといえます。
風水の基礎、四神相応(しじんそうおう)は、東アジア・中華文明圏において、大地の四方の方角を司る「四神」の存在に最もふさわしいと伝統的に信じられてきた地勢や地相のことをいいます。
その四神の中央に「黄竜」(おうりゅう)、あるいは麒麟を加えたものが「五神」(ごじん) とよばれています。
中国や韓国における風水の四神相応は、背後に山、前方に海、湖沼、河川の水(すい)が配置されている背山臨水の地を、左右から砂(さ)と呼ばれる丘陵もしくは背後の山よりも低い山で囲むことで蔵風聚水(風を蓄え水を集める)の形態となっているもので、この場合の四神は、背後の山が玄武、前方の水が朱雀、玄武を背にして左側の砂が青龍、右側が白虎といいます。
この風水に則って栄えたのが平安京です。
日本の平安京においても、北の丹波高地を玄武、東の大文字山を青龍砂、西の嵐山を白虎砂、南にあった巨椋池を朱雀とする対応付けが可能で、背山臨水を左右から砂で守るという風水の観点から正しく京都は四神相応の地でありました。
京都といえば陰陽師ですが、京都があれだけ栄えたことなどからも、中国古代の陰陽五行思想をベースにして気を讀み、環境を整えるということが諸事繁栄には重要だったということが理解できます。
もちろん、今の皇居も風水的に強烈なパワースポットと言われています。
さて天皇家とは、まったくもって格下の蘭子の結婚ですが、当時実践した風水をご紹介しますね。
結婚に効果のあった風水インテリア
風水は星の位置によって、吉凶の方がかわるので、24時間かわっていきます。
太陽も、地球もまわっているので、位置関係は変化するのは当然です。
良い気か悪い気か決めるのは、あなたの心しだいなのです。俗説やゲンかつぎと同じ。
できると思い込めば、できてしまうと思えば、そこに良い気が流れます。逆に、思い込んでも、無意識の心の奥底でできない・無理と思っていたら、できません。
さて、すでにバツイチで30代なかばにさしかかろうとしていた私は、かなり結婚を焦っていました。
焦っている割には、あ〜でもない、こ〜でもないと言っていたわけですから、かなり「お前、何様?」状態だったわけですが。
その頃、していた開運術は、神社詣りと宝の地図、風水は本を数冊買ってパラパラとめくる程度でした。
ですが、いくら外にお願いごとに行っても帰ってくると、どんよりしてしまう・・・今になるとよくわかるのですが、家具と雑貨が目一杯ある部屋は、いつもなんとなく淀んでいるような気がする・・・そんな風に思っていました。
狭い1DKの気を少しでもよくしたいという想いがありました。
部屋に入った運気が素通りせず、しかも停滞しない流れを作る・・・これが、風水の第一歩でした。
都内の1DKといえば、大抵が北側に玄関があり南に向かって廊下とお風呂とトイレ、DKがあって一番南が寝室(1ルーム)というのが定番です。
つまり北側の玄関のドアを開けると、そのまま南まで一直線に運気が通り過ぎてしまうという間取りがほとんど。
北側からの気が強すぎると、住んでいる人のところに運気が留まらないで一気に去ってしまいます。
蘭子の部屋は、逆で、玄関が若干横にずれていたので一旦キッチンで運気が淀んでしまいます。
そこで気が通りやすいように部屋の間にあった仕切りを外しました。そして寝室の私の上を通って南側の庭に気が抜けるようにしました。
人は寝ている時間にもっとも運気を吸収している
中国では古くから「娘は巽(東南)の風にあてろ」という言葉があります。
良縁は東南から訪れるということで、娘を良い家に嫁がせたいなら東南の部屋に寝かせなさいということです。
東南の風(良縁)が流れ込み、南からの光(美人・ビューティ運)が入ってくる部屋がベスト。
枕の向きは、「東南」「東」か「北」が良く、「西」は老ける、「南」は怒りっぽくなるという作用があるそうです。
東南の寝室に移動、無理ならベッドを東南の位置にするのがベストです。
風水的には、寝室をよりよい環境に変えるだけで恋愛体質に近づけるのです。
住んでいた部屋は、日当たりは最高なのですが、東に問題がありました。 東側が一間半の押し入れなのです。
タンスに入りきらない布団(その頃は客用座布団なども)、靴や季節ごとの洋服など、本や空き箱などもすべてこの東側のスペースに入れていたので、ここは整理すべき場所だったのです。
そのため、東側からくる良いニュースをキャッチしにくくなっていたのだと思います。
緊急処置として、とりあえず押し入れが開けにくくなるのを覚悟でベッドを東枕にしました。
部屋は毎朝、開けて日の光を浴び空気を入れ替える・・・ふつう、気持ちよく朝を迎えるなら当然のことですが、その頃かなり遊んでいた私は、荒んだ生活をしていました。
夜遊びをした次の日は、カーテンも開けずに会社に飛び出していくような生活をしていました。
そのせいで、空き巣に入られても3日も気がつかないこともありました(爆)→【空き巣に入られても三日間気がつかなかったアラサー・おひとりさま・ズボラ女】
これをとにかく改めて朝型早めに起きるようにしたのです。
そして、南側に金色のフレームの写真立てにいれた旅行先の自分の写真を飾ります。←この細かいアドバイスが肝でした。
(といっても理由はハッキリ覚えていません ^^;)
理由はいろいろあったか思いますが、狭い部屋から外に向かって自分を解放する・・・ということだったかと記憶しています。
南側には写真立てを置くスペースがなかったのですが、わざわざ小さな本棚を置いてその上に飾りました。
玄関に2足、スリッパを用意する。
これは、自分用と、未来に履くであろう彼氏用ということです。
人が見たら笑うでしょうが、その頃は部屋に誰かが来るということも少なかったし、とりあえず実践あるのみということでお客様用のスリッパを用意しました。
さて、結果ですが・・・・
風水実践後2週間、期せずして今の夫に出会う
しかも、彼が住んでいたのは私の部屋からちょうど東南にあたる位置にありました。
部屋のエネルギーが循環することで、住んでいる人間のエネルギーも動きます。
そこで新しいエネルギーが入いってくることができたんですね。
まぁ、その頃望んでいた「お金持ち」でも「イケメン」でもなかったわけですが、結婚というところに踏み切れる人間に出会えたわけですから、おそるべし風水といえるでしょう。
その後、当時、周りにいたおひとりさま友人たちの部屋に出かけていっては、頼まれもしないのに風水指南をしていたおせっかい蘭子です。
今、振り返ってみると、私をはじめおひとりさまの人たちの部屋は、ほとんどがモノが多すぎて、気が淀んでいたように感じます。
運気(エネルギー)の通り道に汚れた気を発するモノ、ゴミ箱があったりテレビがあったりすると運気を下げていたんじゃないかって思います。
こんなことを書いていたら、家の1階の東側の部屋が気になってきました。(手をつけなくちゃ!)
断捨離をどんどんすすめるのもあり、そしてちょっと視点を変えて風水に基づいた整理術も合わせて実践していきたいことの一つですね。