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だんだん暖かくなってきたと思ったら、大寒波襲来の日本列島。
特に日本海側は大雪で大変なようですね。
気温が、ぐっと下がると、毎年爆発的に流行る風邪やらインフルエンザ。
いくら注意していても、かかってしまう人っていますよね。
頭痛や咽喉痛、鼻が詰まって注意力散漫になる、熱で体全体がだるいなどなど、いいことはひとつもありません。
かかったら、一刻も早く完治させるに限ります。
今日は、やっても意味のないインフルエンザの予防と、かかってしまった時の治し方のポイントをお伝えします。
毎年ですが、我が家はインフルエンザには無縁なんですが、とにかく周囲で、かかったという人の話を多く聞きます。
先日私も、対面でお話していた方がインフルエンザだったと後から(!)連絡をもらい、「ひゃ〜」と思いましたが、どこも、なんともない私...、免疫力さえあれば、かかることもありません。
絶対に知っておいてほしい、やっても意味のないインフルエンザ予防
先日の記事に書きましたが、日本のインフルエンザ罹患率は 7%、といいながらも、身の回りにインフルエンザにかかったという人が、多過ぎてびっくりです!!!
もしや、間違った知識の元で予防策をしているからなのでは?と感じています。
1 マスクは意味がない
幼稚園や小学校でもうがい・手洗いを励行して、さらにマスクをさせますが、これはあまり意味がありません。
花粉の大きさはマスクの目の大きさより大きいので防げますが、空気中のウィルスはもっとずっと小さいのでマスク自体でふせげません。
ですが、ウイルスの飛沫は通常直径5μm以上らしいので、もし感染者が近距離から咳・くしゃみをしていたら、もちろんマスクの効果大です。
このことから考えると年がら年中、どこでもマスクをしていても予防にはなってはいません。
しかも、マスクをつけたり外したりすることで実は黴菌の繁殖を促しているだけですから、注意したほうがよいのですよね。
常に除菌除菌しすぎな今の環境が、菌に対して免疫力のない身体を作っているので、綺麗にしすぎるのは、むしろ弱い身体を作ってしまいます。
2 ビタミン補給のフルーツは、却って身体を弱くする
風邪にはビタミンCが必要!といわれ、せっせとフルーツを食べる方がいますが、これも逆効果…。
インフルエンザにかかってしまい、高熱が出て、熱を冷ましたいのであれば、りんごなどは役に立つのですが、身体を丈夫にしようと思ってフルーツを食べるのは、効果がないのです。
フルーツを食べると、その糖質がカラダの組織を緩めてしまうので、却ってウイルスに感染しやすいカラダを作ります。
とくに、バナナやパイナップルなどの南国の果物、糖分が高いものはNGです。
ビタミンCが必要だったら、ブロッコリやじゃがいもなどの野菜からとることをお勧めします。
白い砂糖を断捨離しています→食のシンプルライフ化。白い食べものを断捨離する
3 ワクチンはうってもうたなくても変わらない
ワクチンをうってもなる人はなるし、うたなくてもならない人はならない。
ワクチンは、その数字だけをみたら、全く効果がないものであると、医学的にも証明されています。
→【インフルエンザにかからない人の特徴と、予防に有効な7つの生活習慣】
何か一つのことが全ての問題を完全解決してくれるなんていう、都合のよいことはありません。
残念ながらカラダは、そんなに単純ではないのです。
しかし一つ言えることは、インフルエンザはかかって当たり前なのではなく、かかったことで、これまでの食事に改善するところがあるよ!と、身体が知らせてくれたと受け止めた方がよいと思います。
インフルエンザにかかってしまった時の治し方
では、もうかかってしまった人については、どうしたらよいのでしょうか?
次の9つの治し方を参考にしてみてください。
1 温めた白湯を飲む
冬場は空気の乾燥が厳しく、喉の潤いが奪われてしまいます。
喉が乾燥した状態だと、喉内のせん毛という器官の働きが低下し、ウイルスや細菌が簡単に体内に侵入してきてしまうのです。
そこで、水分を摂り、喉に潤いを与えることが重要になってくるわけです。
よく、オレンジジュースとかポカリスウェットのようなものを飲む人がいますが、これはNGです。
以前、小児科の先生から注意されましたが、口内にウィルスがある時は糖分のあるものは、かえってウィルスが増殖してしまうのだそうです。
なので、糖分のない白湯などがよいのです。
ちなみに飲むタイミングは、朝起きた時、歯磨きかうがいをした後に飲むのがベストで、その後は喉が渇く前に補給しましょう。
喉が乾くということは、もうすでに体内の水分が切れているという証拠なので、喉が渇く前に補給するのがよいのです。
認知症予防にも水分補給→ 水分不足で認知症に? 予防策はとてもシンプル~【水を飲む習慣で認知症予防】
ここで、歯磨きの後に水を飲むというのは理由があって後述いたしますね。
飲む水の温度は熱々ではなく50度がベストです。
50度は、体内に吸収されるのに一番適した温度なのです。
アンチエイジングにも→【水を飲む効用】きれいな50代になるために必要なこと
2 おかゆをよく噛んで食べる
おかゆは水分が非常に多く含まれていますので、胃への負担が少なく消化も良く、食欲が落ちている際には有効な食べ物です。
しかし、体調が悪い時は、胃腸の消化力も低下しているので、消化に良いといわれるおかゆでも、よく噛まずに飲み込むように食べてしまうと、胃腸に負担がかかってしまいます。
胃腸も正常な働きができていないので、おかゆでさえもよく噛んであげないと、消化されないというわけなのです。
おかゆを噛まずに食べてしまうと、体は消化活動にエネルギーを使ってしまい、肝心のウイルスや細菌との闘いに専念できなくなってしまうので、おかゆでさえも、しっかりと噛んで食べることが必要なのです。
おかゆだけでは、なんだか味がなくて・・・という場合は、トッピングとして、ショウガ・ネギ・ニンニクを。
これら3つとも体を温めてくれる効果があるので、オススメです。
パワーのある食べ物、ナンバーワンは、ニンニク→がん予防の知識としての【デザイナーフーズ・ピラミッド】
3 温かい緑茶でうがいをする
緑茶の中にはカテキンという成分が含まれていて、このカテキンには殺菌作用があります。
緑茶でうがいすることによって、喉についた菌を殺し、新たなウイルスや細菌が侵入しにくい環境をつくることができるのです。
うがいというと、風邪にかからないための予防というイメージが強いですが、ひいてしまったあとにも有効なのですね。
ちなみに70℃以上の高温でお茶を淹れるとカテキンがふんだんに出るので、熱湯でお茶を淹れたあと、それを冷ましてからうがいをすると効果的です。
効果的なうがいのやり方は次のとおり。
①まずは、最初に口を10秒程度ゆすぎます。
ウイルスは口を介して体内に入ってくるので、まずは口の中にいるウイルス・細菌を退治します。
②続いて斜め上を向き、喉をガラガラと震わせながらうがいを行います。
喉を震わせると、振動によって喉の中のしわが伸び、よりウイルス・細菌を取り除くことができます。
③最後は斜め上を向き、喉を震わせたまま、頭を左右に傾けます。
これにより喉のしわがより伸びるとともに、喉の両端にいるかもしれない風邪ウイルスを洗い流すことができます。
①口を10秒ゆすぐ、②上を向いて喉を震わす、③首を傾ける、の3ステップでうがいしてみてください。
4 正しい手洗いをする
手洗いは予防だけでなく、風邪を治すという側面があります。
体がウイルスと闘っている時、さらにウイルスが外から入ってくると、その分治るのが遅れてしまいます。
しっかりと手洗いを行い、ウイルスを侵入させないことが、早く治すコツなのです。
手についたバイ菌をしっかりと落とせる「正しい手洗いの方法」は以下のとおりです。
①手指を丸めて、しわを伸ばし、ねじるように洗う。
手の平のしわの方は、手の平を精一杯広げて洗うようにする。
しわを伸ばして洗うことで、しわの間に汚れが残るのを防ぐことができます。
②しわの間を丹念に洗うとともに、指の間、爪の間もしっかりと洗うようにしましょう。
爪の間の汚れを落とす際は、手の平でこするようにするとうまく落とせます。
指の間は、入念にねじり洗いをするようにすると効果的に汚れを落とせます。
5 高熱の時は、おへその上を冷やす
風邪を治すうえでは、体を温めることが有効なのですが、あまりにも高熱すぎると、体力も奪われ、別のトラブルに発展してしまいます。
あまりにも高熱(38.5℃以上)の場合は、体温を下げる方が先決となります。
風邪をひいた際は、しっかりと汗をかくのが大切というイメージがありますが、汗をかいた後、身体が冷えるのは逆効果です。
高熱が出たら、体温を下げるうえで有効なのが、おへその上を冷やすという方法のあります。
体温を下げる方法といえば、おでこを冷やすが一般的ですが、有効なのは大きな血管があるおへその上。
実は、おへその上あたりには大きな血管(大動脈)があり、ここを冷やすことで、体温を一気に冷やすことができます。
全身に行き渡らせる血液自体を冷やすことで、体全体の温度を下げようという考え方です。
おへその上以外に、首のまわりや脇の下、鼠径部(太ももの付け根)にも大きな血管があるので、これらを冷やす方法もあります。
6 良質な睡眠をとる
睡眠をとると、体の中で、「副腎皮質ホルモン」というものが分泌されます。
このホルモンは、体の弱った部分を治し、免疫力を活性化させるのです。
良質な睡眠をとり、たくさん「副腎皮質ホルモン」を分泌させることが、体調の復活につながります。
しっかりとした睡眠をとることが、悪いウィルスを撃退する近道なのです。
ちなみに、「睡眠」は予防にも極めて有効です。
最新研究によれば、睡眠時間が6時間未満の人は、睡眠時間が7時間以上の人に比べ、約4倍も風邪をひくリスクが高まるという発表があります。
これはノンレム睡眠(脳が完全に休止している状態)の時に、成長ホルモンが分泌されるのですが、これによって免疫力がパワーアップするためと考えられています。
ただし、だからと言って寝すぎはNGです。
成長ホルモンが分泌されるのはノンレム睡眠の時だけであって、長時間寝たとしても、ノンレム睡眠の時間が延びるわけではないためです。
免疫力アップという点からいうと、7~8時間ぐらいがベストな睡眠時間になります。
→【インフルエンザにかからない人の特徴と、予防に有効な7つの生活習慣】
7 朝食は、無理してでも食べる
朝食を食べると体温が上がり、体がウイルスと闘うモードになってくれるので、食欲がなくても朝食はとることをお勧めします。
身体が弱っていると、自然と食欲が落ちて朝食もおろそかにしがちですが、早く治そうと思ったら、ちょっと無理してでも朝食はとってください。。
海外の最新研究では、風邪のウイルスが死滅する温度は、37℃と判明しました。
基本的には、ウイルスと戦う体の免疫(抵抗力)は、体温が上がるとその力を増します。
これまで体温が上がれば免疫力もアップするということはわかっていたものの、37℃という数字が明確なデータとともに示されたのは、この研究が初めてということです。
とにかく風邪を治すためには、基礎体温をあげることが重要なのです。
元気なときは、体に蓄積した脂肪を燃やして体の温度を上げられますが、体調を崩しているときは、うまく脂肪を燃やせません。
結果、体温も上がらずに抵抗力も高まってくれないのです。
朝食を食べると体温がアップするので、風邪を早く治したい&これ以上悪化させたくない方は、本当に無理な場合以外は、朝食は食べることが大切です。
では、朝食に何を食べるのがよいのか?というと、おすすめは「おかゆ」です。
ご飯(おかゆ)は水分量が豊富なので、食べるとすぐにお腹から温められ、速効性抜群なのです。
8 多少の咳は止めない
インフルエンザなどにかかると薬を処方されますが、体にそれほど負担のかからない咳なら、薬で止めない方がよいと思います。
咳は、体が体内にいる悪いウイルスを外に出している症状。
体がつらくならない程度の多少の咳なら、体内の悪いウイルスが外に出ていってくれるので出した方が良い。
しかし、体に負荷がかかるような連続する咳の場合、薬で回数を減らすのはありですが、それでも完全に薬で止めない方が良いとのこと。
咳はウイルスを排出する大切な症状。
同じ理由で鼻水や汗なども薬で完全に止めるのはやめた方がよいのです。
薬がなければ回復できないのですはなく、身体に自然な治癒力をつけることを考えましょう。
9 風邪やインフルエンザだけでない!ガン予防にもなるうがいと歯磨き
風邪・インフルエンザ予防に有効なのが、朝起きてすぐの歯みがきです。
そもそも風邪やインフルエンザのウイルスは、たんぱく質の膜に覆われているような状態にあり、このままでは体内に入ってきても、そう簡単には細胞に侵入はできません。
しかしこのたんぱく質の膜を破るのがプロテアーゼという酵素。
これはもともと腸内細菌が持っている酵素で、たんぱく質を分解する働きをもっています。
口の中にもプロテアーゼは存在し、ウイルスと接触するとたんぱく質の膜を打ち壊し、ウイルスが粘膜に侵入しやすくなってしまいます。
朝起きたときの口の中は、プロテアーゼ含め細菌だらけなので、このプロテアーゼがウイルスの膜を剥がしてしまう前に歯みがきで洗い流すことが、風邪・インフルエンザ予防には有効なのです。
風邪やインフルエンザだけでなく胃炎などにも効果的です。
理由は、唾液のバクテリア。とくに夜のお酒のあとは必ず歯磨きの習慣をつけてください。
口の中のバクテリアって病気のもとになるいろんな悪い物質を作ってしまいます。
アルコールはその悪い物質の生成を増やす働きをするそうですよ。
風邪やインフルエンザにかからないようにするには、やっぱり免疫力をあげることが一番だと思います。
でも、もし不幸にもかかってしまったら、ぜひこの9つの治し方を思い出してみてくださいね。