11月も半ば近く、年末の予定を立てる時期ですね。

今日は、「年末年始の過ごし方」について書きたいと思います。

 

年末年始、そしてお節料理なども考えなければ・・・といっても、蘭子は、ここ数年、年末の大掃除はしていません。

 

一家の主婦にとって、年末年始ほど、忙しいものはありません。

勤めていた頃は、12月の28日までは会社があるので、大掃除はいつもその後。

 

大晦日は、どこかで年越ししながら遊びたい!なんて、予定を立てたら必死の形相で、30日までに家中を大掃除するというのが毎年のことでした。

 

日本人らしい年越し VS 外国人の年越し

 

日本人なら年末は仕事納め、大晦日前に家中をきれいにし、すっきりとした気持ちで新年を迎えたいもの、私も、生まれてからずっとそう思っていました。

実家では、30日と大晦日は家族中が家をきれいに(父さえも窓拭きや掃除機がけをしたり)していました。

 

ところが、夫の国では、クリスマスから年末年始の7日までは、毎日がパーティのようなものと考えています。

そんな楽しい時に、掃除をするなんてもってのほか!と窓拭き程度も手伝ってくれません。

 

夫は、大晦日は親しい友人と年越しをする(一緒に飲んで踊って騒ぐ)ものと決めていますので、その2、3日前から、まったく能天気な浮かれポンチになっているので使い物にならないのです。

 

結婚してからも、私はふだん勤めていたので、家のホコリはたまりっぱなし、モノが多い家の上、収納したらしっぱなしのため、お正月道具を出すのも一仕事、とにかく掃除をしないと新年のパーティどころではないのに。

 

しかも、お節料理も作らないと・・・なんて、自分に強制的に命じて(誰も作れとは言っていないのに)作っていました。

そして、いつも一人で半泣き、半怒りで大掃除をしていました。

 

結婚して数年は、夫も年越しそばやお節料理を渋々食べていましたが、日持ちさせるために甘辛く味付けしたお節料理は、外国人の口に合うものではないようで、元旦に少し食べるだけ。

しかも、パーティに行くのだから、お節は必要ないという理論。

 

「もともと、お節なんて食べたくない」と、ある年に大爆発して、お互いの年越しの仕方について大ゲンカになってしまいました。

 

年末の大掃除は必要なこと?

 

夫的には、24、25日はクリスマスだから飲み、年末の31日はシャンパンで乾杯、年を越したら3日までは飲み続けてよい・・・という、酒飲みならではのルールを言い出す始末。

 

確かに、夫の国では年末から3日くらいまでは、毎夜パーティのように飲んで歌ったり踊ったり、そして毎日寝坊をして、また夕方から飲むというパターン。

 

いつぞやは、雪の降る中を散歩していたら、近所の家の中で踊っている人を窓から見かけて大笑いしたことがあります。

 

せっかくのお休みなんだもの、楽しまなくちゃ!

 

日本人的にいえば、すっきりときれいな状態でお正月を迎えたいもの。

でも、よくよく考えると、小さい頃から、大晦日は大掃除をするもの、お節がないとお正月の気分にならない、と思いこんでいただけかもしれません。

 

人は、生まれてから続けてきた習慣や、言われ続けてきたことで自分の習慣や癖、考え方を形づくってしまう生き物なのです。

ちょっと、考え方を「したいこと、在りたい自分」にシフトすれば、習慣なんてあっという間に変えられるもの。

 

せっかく年末でお休みの時に、わざわざ大掃除をするよりは、日頃から少しずつしておけば、年末年始、楽しく過ごせるのではないだろうか?

 

もともと、お節料理だって、正月三ヶ日は一家の主婦が台所に立たなくてよいようにと甘辛い味付けで日保ちがするように作られたもの。

最近のように、元旦からお店が開いているのであれば、大量に日保ちのするものを作る必要もないのです。

 

そう考え方をシフトし始めることができたのは、会社勤めを辞めてから。

 

その年は、「大掃除しなくちゃ…」と思いながらも、「大掃除しないまま、年を越してしまった…」と、罪悪感に苛まれながら新年を迎えましたが、次の年からは秋から掃除を少しずつ始めておくように心がけてみました。

 

バスルームや洗面所などは12月早々から、日頃やらない部屋の上部、天井近くや電気のカサは中旬までに・・と、部分ごとに日程を分けてすこしずつ進めると、年末の大掃除の手抜き罪悪感を感じないですみます。

 

加えて、断捨離するようになったのもあって、以前より大掃除のプレッシャーが少ないかもしれません。

 

大掃除ではなく、秋掃除

 

窓などの外回りは気候が寒くなってからでは、辛いので、日中まだ暖かい11月にしておくと、かなり楽です。

 

年末に大掃除をするよりも、気候のいい秋の休日・もしくは平日の午前中の1時間でもいいので普段やらない箇所を簡単に掃除しておくと、年末年始は、ゆったりした楽しい気持ちで過ごせるというのが、私のオススメの年越しの方法。

 

せっかくのクリスマス、年末年始のお休みなのですもの、大掃除ではなく、人生を楽しむ休日(いや、ただの飲んだくれ)として過ごすのもいいではありませんか!