先日出た週刊誌に、タレントの梅宮アンナ(44才)さんが、医師に「このままだと若年性認知症になりますよ」と、今年2月人間ドックを受けた際に言われ、ショックを受けたという話が載っていました。

 

ここ数年、私の周囲でも、この若年性認知症を発症したという人の話を耳にします。

 

単なる物忘れではなく、生活全体に影響が出てしまう認知症。

今日は、認知症の症状とその予防策についてお話しします。

 

 

若年性認知症とは?

 

若年性認知症とは、64才以下の人が発症する認知症のこと。

高齢者の認知症と比べれば圧倒的に数は少ないですが、若年性認知症によって職を失ってしまったり、年齢が若いため利用できる福祉サービスが少ないなどの問題があります。

 

2009年の厚生労働省の発表では、若年性認知症患者は約3万8000人、発症年齢は平均51才。

50代で発症なんて、若すぎますよね。

 

さて、この認知症の発症に水分不足が関係しているとは、一体どのようなことなのでしょう?

 

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体内の水分不足は、認知症と非常にかかわりが深い

 

『水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない』の著書もある国際医療福祉大学大学院教授の竹内孝仁氏によると、「老化とは体内の水分を失っていく過程」なのだそうです。

 

そもそも、人間の体の大半は水分でできています。

子供の水分量が約75%なのに対し、成人では約60%、高齢者は約50%と、次第に減少します。

 

血液はもちろん、体の細胞全てに水分は含まれています。

中でも、体内で水分を最も蓄えているのは筋肉です。

筋肉の75%は水分なので、そこからいくと筋肉量が少ない高齢者は水分不足に陥りやすいのです。

 

老化は乾燥のプロセスともいわれています→【水を飲む効用】きれいな50代になるために必要なこと

 

体の水分が1%減ると意識障害が起きる

 

さらに、感覚の鈍化により、喉が渇いてもそれを感じにくくなることで生じる “摂取量の減少”や、腎機能の低下により尿に含まれる水分の割合が増える“排出量の増加”が加わります。

そのうちに、体内の水分のたった1%でも欠乏してしまうと、意識がぼんやりしてきて、意識障害に陥ります。

 

たとえば、体重50kgの人なら、1%は500ml。

500mlペットボトルのたった1本が不足しただけで、意識障害が起こってしまうのです。

 

水分の欠乏と認知症のかかわりとは?

 

認知とは、“ここがどこで、なぜここにいるのか”ということを、認識、理解、判断する総合的な精神の働きのこと。

今、置かれている状況を理解する力を認知力といいます。

 

認知症になると、この認知力が下がってくるのです。

認知力の低下の原因に関係するのが脳の覚醒水準、つまり、意識がハッキリあるかどうかになります。

認知症になる高齢者のほとんどが、意識がぼんやりしている状態なのだそうです。

 

例えば、夏の熱中症で考えてみましょう。

熱中症でまず表れる症状は意識レベルの低下です。

頭がぼーっとして、そのうち体がふらつき、倒れてしまう。

体から水分が1%減ってしまうと、体全体の細胞を正常に機能させることができなくなるため、意識が朦朧とし熱中症になったような意識障害が起こるのです。

 

体内の水分は、おしっこ、汗、排便などで、生きていれば毎日必ず体から出ていきます。

出ていった分を補わなければ、欠乏状態になるのは当然なのです。

 

欠乏した状態・脱水が継続していけば、最初はちょっと頭がぼーっとするというところから始まり、そのうち物忘れが続き、本格的に認知症が始まっていきます。

 

飲んでいる水の量が多い人の方が物忘れが少ない

 

2008年に、前出の竹内孝仁氏が鳥取県琴浦町の老人クラブの協力のもと行った健康実態調査(65才以上で介護保険未申請の4827人対象)では、飲んでいる水の量が多い人の方が物忘れが少ないことが実証されています。

 

1日にコップ3杯しか水を飲まない人は、6杯以上飲む人よりも5%程度物忘れが多いことがわかっているのです。

 

の量と物忘れの度合いは完全にリンクします。

水を飲んで覚醒水準が上がると、物事を見聞きした時の印象が強く残るようになる。頭がシャキッと起きるんですね。

すでに認知力が落ちていた人でも、体の細胞に水分が満たされてくれば、覚醒水準は必ず上がってきます」(竹内孝仁氏)

 

徘徊や夜中に大声をあげたり暴れたりする認知症の症状は完全に水分不足であり、しっかり水を飲めば、数日で劇的によくなるのだそうです。

 

水をたくさん飲めば(過不足ない量)、全ての認知症が無くなるわけではありませんが、基本的に、老化防止のためにも身体に必要な水をしっかり摂ることが大切なのです。

 

竹内孝仁氏は、当たり前の事が当たり前に出来ているか確認しているだけなのですが、それで大半は解決するということなのです。

この当たり前のこと(身体にとっていいこと)ができていないから、人はみな病気に罹ってしまうともいえます。

 

若年性認知症も高齢者の認知症も原理は一緒。

 

「喉が渇いた」と思う状況は、身体的には、すでに水分が枯渇しているということ。

なので、「喉が渇く」という前に水分を補給するのがベスト。

 

物忘れ防止のためにも、今からでも、こころがけて水をしっかり摂る生活にした方がいいにこしたことはありませんね。