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「ミニマリズム」(最小限主義)とは、1960年代のアメリカに登場した、美術・建築・音楽などの分野で、形態や色彩を最小限度まで突き詰めようとした一連の態度を総称してのの定義・意味です。

2009年頃、アメリカで「The Minimalists」という2人組の提唱者が現れました。この2人が元祖ミニマリストといわれています。

 

このお二人のTEDの動画を紹介いたします。

 

この動画を見ると、今、日本で一人歩きしてしまっている「ミニマリスト」という事象について、原点をしっかりと見つめ直すことができると思います。

 

‪A rich life with less stuff | The Minimalists | TEDxWhitefish

 

A rich life with less stuff | The Minimalists | TEDxWhitefish

 

以下、ライアン(左の人)のスピーチ

 

私はライアン・ニコデモスです、こちらはジョシュア・フィールズ・ミルバーンです。

私たち二人で、「ミニマリスト・ドット・コム」というウェブサイトを運営しています。

 

今日は、コミュニティの一員になるという事がどんな事なのかについて、皆さんにお話しします。

でも、はじめに、私がどうやって「豊か」になったのか。その事に関するストーリーを皆さんと共有したいと思います。

 

今から一年後、二年度、五年後、どんな人生が待っているのか?皆さんの人生を想像してみてください。

「より少ない」生き方を想像してみてください。今より少ない持ち物、今より少ないガラクタ、今より少ないストレス・不満足、借金などの。

注意散漫にならない人生を。(ここでジョシュアの携帯が鳴ります)

 

おい、今話してるだろ。(ジョシュアに向かって言う) 頼むよ!

失礼しました。さて・・・・では、「より多く」の人生を想像してみましょうか。

 

今より多くの時間、今より多くの意味のある人間関係、今より多くの成長と貢献。

情熱のある人生、あなたの周りの混沌とした世界に煩わされない人生。

 

あなたの想像は、意図的ですが、でもそれはパーフェクトではありません。

それは簡単に実現できる人生であり、しかもシンプルなものなんです。

富とは無関係な種類の「豊かさ」です。

 

アメリカンドリームを追求した先にあったもの

 

私は、「豊か」とは、年収5万ドルの事だと思っていました。

20代の頃、働き始めて企業の中で出世をし、すぐに5万ドルを達成しましたが、豊かになったとは感じませんでした。

 

そこで、私は稼ぎを増やしてみることにしました。

年収7万5千ドルならどうだろう? 9万ドルなら? 10万ドルなら?または、たくさんのものを手に入れたら、豊かになれるかもしれない。

 

「豊か」が何だっていい、「豊かさ」を手に入れれば分かるだろう。

もっとお金を稼いで、もっとお金を使えるようになれば、幸せになれるはずだ。アメリカンドリームを追求しよう、すべての幸せをつかむために。

 

しかし、より稼ぐにつれ、幸せから離れていきました。

 

 

5年前、私の人生は今とは全然違うものでした。 まったくもって異なっていました。

私は欲しいと思っていたものを全て手に入れました。持つべきものは全て手にしていました。

社会的信用のある会社で、素晴らしい仕事の肩書を持っていました。成功者の経歴を持ち、何百人もの部下を持っていました。

私は年収10万ドル稼いでいました。派手な新車を2年ごとに買い替えていました。

 

3つもベッドルームがある大きな屋敷に住んでいました。リビングが2つもあるのですよ。

(会場笑)

なぜ、独身の男にリビングが2つも必要かなどと、考えてもみなかったんです。

 

私はアメリカンドリームの中にいました。私の周りの人はみんな、私を成功者だと言っていました。

 

 

でも私は、単に表面上で成功していただけです。

わかるでしょうが、外からは見えないものもたくさんあったんです。私は多くのお金を稼いでいましたが、借金もたくさんありました。アメリカンドリームを追求する代わりに、私はお金とは別の多くの代償を払っていました。

 

私の人生はストレスと、心配事と、不満足にまみれていました。

私は成功者のように見えたかもしれませんが、心の中では惨めで、自分では、とても成功者だとは思えませんでした。

 

私の人生において何が重要なのか分からなくなっていましたが、しかし、一つの事は明白でした。

 

空白をモノで埋める

 

私の人生には大きく空いた空白がありました。そこで、他の多くの人々がするのと同じ方法で、その空白をモノで埋める事にしました。

沢山のモノですよ。消費者としてモノを買うする事でその空白を埋めようとしました。

 

 

新しい車を買いました。家電や、高い洋服で一杯になったクローゼット。家具も買い、高価な室内装飾もしました。

それに最新の情報通信機器・・・それはそうと、私は銀行に充分な預金を持っていませんでした。

私は、クレジットカードで、高い食事や飲み物、バカのような旅行の支払いをしました。

 

私は幸せを追求するために、お金を稼ぐことよりも早くお金を費やしていました。
そのうち幸せにたどり着くはずだ、幸せはあの街角の先にあるはずだ、って思っていたんです。
でも、モノは空白を埋めてくれませんでした。逆に空白は大きくなっただけでした。

 

なぜなら、私は何が大切なのかに気付いていなかったからです。私は空白をモノで埋め続けました。さらに借金をたくさんして、たくさん働いて、モノを買いました。

 

 

必死に働いて、私を幸せにしてくれるモノを買う事を、何年も続けました。
ひどい作業の繰り返しです。泡立てて、リンスして。繰り返して。

 

20代後半になって、私の人生の外見は素晴らしくても、中身は難破船でした。

離婚して何年も経って、不健康で、行き詰まっていました。お酒を飲んで、ドラッグもたくさんしました。鎮痛剤を可能な限り使いました。それでも週に60から70時間、時には80時間働いていました。

 

情熱を持って取り組めるものとは?

 

そして初めて、人生で一番重要な面に気付きました。

私はこれまで、自分の健康の事や、人間関係、情熱についてこれっぽっちも考えてきませんでした。

何よりも悪いことには、私は、停滞していると感じていたんです。

 

明らかに、私は他の人のために何も貢献していませんでした。全く成長していなかったのです。私の人生は、意義、目的、情熱が欠落していました。

 

もし、あなたにあの時、「どんな事に情熱を持っているの?」と聞かれても、

車のヘッドライトを見つめるシカのように、ぼんやりとあなたを見つめる事しかできなかったでしょう。

 

私が情熱をもってできることは何か?

何もわかりませんでした。ただ、ただ、給料日のために生きていました。モノのために生きていました。好きでもない仕事のために生きていました。

 

なぜか幸せそうな親友

 

充実した人生を生きていないだけではなく、私はとても憂鬱でした。
私は30代にさしかかっていました。

その頃、20年来の親友が何か変わったということに気付きました。

(会場笑)

 

 

ジョシュアは、長い人生の中で初めて、本当に心から幸せにみえる状態を続けていました。(会場笑)

 

でも、私はその理由が理解できませんでした。
私たちは同じ会社で20代を過ごし、一緒に出世して、彼も私と同じくらい惨めだったからです。彼の人生のなかで最も辛いことを経験したはずなのに、何かが彼の人生に影響を与えているようなのです。

 

彼は母親を失くし、同じ月に離婚もしていました。幸せなはずがありません。間違いなく、私より幸せなはずがありません。

 

そこで私は、多くの親友たちがするように、彼をランチに連れ出しました。

 

席に着いてから、彼に聞きました。
「いったいなんで、君はそんな幸せでいられるんだ?」

(会場笑)

 

「ミニマリスト」達

 

彼は、そのあと20分間、私に「ミニマリズム」(簡素化主義)と呼ばれるものについて話しました。
自分の人生を簡素化するためにこの数か月をどのように過ごしたかを、私に聞かせたのです。
ガラクタを片付けて、本当に大切なもののための場所を確保する方法について。

 

そして、彼は私を彼と同じような事をした人々のコミュニティに紹介してくれました。
コーエン・ライト氏は、24歳の起業家で、4か月ごとに新しい国を旅しています。彼の全ての持ち物と一緒に。
ジョシュア・ベッカー氏は、36歳で2人の子供の父親です。車の中やバーモント郊外の自宅でフルタイムの仕事をしています。

 

それからジョシュアは、ソルト・レイク・シティに住む、十代の娘を持つ48歳の母親、コートニー・カーバーに紹介してくれました。
サンフランシスコ在住の、38歳で6人の子供の父親、リー・アルバータも紹介してくれました。

 

「ミニマリスト」の共通点

これらすべての人々は、それぞれまったく違った人生を生き、まったく違う経歴を持った人々です。
子どもたちや家族を持ち、仕事の状況もさまざまです。

 

しかし、彼らには少なくとも2つの共通点があります。
一つは、彼らは計画的に意義のある人生を生きているという事です。彼らは情熱的で、目的を持って生きています。
企業の中で私が一緒に働いていた「豊か」と呼ばれる人たちより、ずっと「豊か」に見えました。

 

二つ目は、「ミニマリズム」と呼ばれる生き方が、彼らの有意義な人生の元となっていることです。
私は問題解決に優れた人物です。そこで、即座にこの「ミニマリスト」(簡素主義者)になる事を決めました。

 

ジョシュアを見て、興奮して宣言しました。
「よし、やるぞ。乗った!ミニマリストになる!」
それからどうしたか?彼は自分自身に良い結果をもたらした方法を教えてくれましたが、私は、早い結果が欲しかったので何か月も時間をかけることは我慢できませんでした。

 

そして、私たちはあるアイデアに行き着きました。

「パッキング(箱づめ)パーティ」です。

 

私たちは、まるで引っ越すかのように、私の全ての持ち物を箱に詰める事にしました。それから3週間で必要となったモノ以外は、二度と開封しないことにしました。

 

ジョシュアは箱づめを手伝ってくれました。文字通り、箱が積みあがる事になりました。私の服、キッチン用具、タオル、テレビ。家電、フォトフレーム、絵、洗面用具。家具も全てです。

 

9時間後、ピザ2枚をデリバリーしてもらって、全てのモノは箱づめされました。
ジョシュアと私は、第2リビングで燃え尽きてヘロヘロになって座っていました。12フィート(約4メーター)の天井の半分まで積みあがった箱を見上げていました。

私の家は空っぽになり、全てのモノは段ボールに入っていました。

 

私が所有していた全てのモノ、それらのためにこの10年間必死に働いてきたわけですが、それらは一つ残らず部屋に積み上がっていました。

 

全ての箱はラベルが付けられていました。私が何か必要な時は、その箱を開ければいいわけです。例えば「リビング」。 ガラクタボックスNo.1、「キッチン用品」。「寝室用品」はガラクタボックスNo.9です。

 

それから、私は21日間、必要となったものだけを取り出して過ごしました。
歯ブラシ、ベットシーツ、家具、いくつかのキッチン用品。ツールセット、これらが私のその3週間に欠かせなかった全てでした。

 

3週間後、80%のモノは箱に入ったままでした。そこにただ、あるだけ。触りもしませんでした。

 

私を幸せにしてくれるはずだったそれらのモノは、その役割を果たしていませんでした。
だから、私はそれらを寄付したり、売る事にしました。

そのあと、どうなったか、わかりますか?

 

人生で初めて「豊かさ」を感じる

 

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私は、人生で初めて「豊か」だと感じられるようになりました。

いったん、全てのモノを手放した途端に「豊か」だと感じ始めました。

他の残ったもののために、スペースを確保しました。

 

一か月後、私の価値観は変わってしまいました。

 

そして私の、私たちのこの話が、他の誰かに価値をもたらすかもしれないと考えたのです。

 

ブログを始める

 

以下、ジョシュアの話

 

そこで、他のみんなが考えそうなことを私もしました。

ブログを始めたのです。(会場笑)

 

そのウェブサイトは「ミニマリスツ」といいます。

それは3年前の事でした。

それから、素晴らしい事が起きました。最初の月に、52人の訪問者があったのです。

 

52人!

 

大した数ではないってことは分かっています。

少なくとも、私たちのストーリーが何十人もの人々の心に響いたという事ですから。

 

それから、今度は驚くべき事が起こり始めました。

52人が、500人になりました。

500人は5000人になりました。

 

今では、年間200万人の人々が私たちの文章を読んでくれています。

 

誰かの人生に影響を与えると、影響を受けた人々はとても熱心にそのメッセージを広めてくれるという事が分かりました。

彼らの友達や、家族に。また影響を与えるために、価値を与えるということ。それは人間の基本的な本能です。

 

実際、私たちが今日ここにいるのも同じ理由です。

2年前、ライアンと私はオハイオからモンタナに引っ越しました。

 

ここには人々のコミュニティがある事を見つけました。

保守的な考え方では「豊か」とは言えなくても、違った意味で「豊か」な人々のコミュニティです。

 

片付ける事で気付く本当に大切なモノ

 

私たちは、自分自身の利害を超えてコミュニティに貢献したいと、たくさんの人々が思っているということを発見しました。

それが本当のコミュニティを作るということで、本当の意味での貢献です。

 

だから、皆さんに毎日毎日を見つめ直す機会を持ってもらいたいと思っています。

自分の時間の大部分を奪っているものが何なのか。

 

それは、メールをチェックしたり、Facebookを見たり、テレビを見ることですか?

それは、オンラインショッピングですか、それともお店での買い物ですか?

必要としていないモノを買うために必死に働くことですか?

あなたを幸せにしてくれるモノのためですか?

 

さて、9時から5時まで働く事や、モノの所有が根本的に間違っているなどとは考えていません。

私たち全員、いくつかのモノは必要です。

請求書の支払いはしなければいけませんからね?

 

モノを最優先にすると、視野が狭くなり本当の優先順位を見失ってしまう、ということです。

私たちは、人生の目的を見失ってしまいます。

だから、余計なモノは放り出して、ガラクタを片付けてみる事で、残った本当に大切なものに集中することができるかもしれません。

 

本当に大切なものとは、健康や、人間関係や、成長や、コミュニティ。このようなものではないでしょうか。

ありがとうございます。

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目的は「豊かに暮らす」ということ

 

拙い訳(誤訳があったら申し訳ありません)ではありますが、動画をご覧になってあなたはどのように感じられましたか? 私は最初のアメリカンドリームを追求した先にあったもの・・・あたりで、胸にくるモノがありました。

 

そして「ミニマリスト」ってモノを持たない人のことではないのですね。目的は「豊かに暮らす」ということなのです。

 

彼らのブログはこちら→ The Minimalists

 

モノトーンでシンプルな中に、伝えたいことがはっきりと表わされているブログです。一昔前はネットというものが危険視されていましたが、このブログのように普通の人が物事を発信できるツールとして多くの人の心を動かすことができるということは素晴らしいと思います。

 

2016年の9月末には「ミニマリズム・ドキュメンタリー」が iTuneとAmazonで発売されるそうですので、ご興味のある方はお見逃しなく!

現在は、Vimeoで観ることができます。