「リバウンドしちゃった」、「断捨離が停滞している。」、「また、同じ汚部屋のくりかえしじゃん!」

 

この間、大規模な断捨離をしたのに、すぐにまた元の木阿弥になってしまうのはなぜ?

整理整頓が苦手な上にどんどん増えるモノ、なのでちっとも部屋が片付かない。

捨てるだけでなくモノを増やさないにはどうすれば良い?

 

こんな方は、生活習慣のワンクッションずつを見直していくと、すっきりしたシンプルな暮らしをキープできるようになります。

 

お悩みの方は、今日、お伝えする「シンプルに暮らす断捨離7つの習慣」を生活の中にとりいれてみてください。

 

大量の「捨てる」行為は、「借金の清算」のようなもの

 

断捨離とは日々の暮らし方、日常の生活習慣の積み重ねでもあります。

継続してこそ、すっきりとシンプルに上質に暮らすことができます。

 

なので、一回「大量にモノを捨てて、はい、おしまい!」ではありません。

こういった勘違いをしている方は、とても多いと思います。

 

一時の大量の「捨てる」行為は、溜め込んだ「不要なモノたち=借金」の清算のようなもの。

その清算がサッパリと済んだあとは、これから、余計なモノを溜め込む「借金体質」に二度と陥らない「断捨離的生活習慣」を身につけることが大切です。

 

これには時間がかかるのは当然で、断捨離は「たちまちにして片づく」とか、「たった5分で」といった片付けをうたうものではありません。

 

だから、ダンシャリアンは、「断捨離歴◯年」という人が多く、継続して断捨離を学び、実践し続けているのです。

そんなダンシャリアンの生活習慣を、私たちも身につければ、すっきりとしたシンプルな暮らしを手にいれることができるでしょう。

 

私の断捨離考はこちらに書きました→【真のミニマリストを実現するためのツール、「断捨離」の5つのポイント】

 

1.意識して家にいれない

 

私たちは、外に出かけると何かを常に持ち帰っています。

買い物したレシート、街で配っていたチラシやティッシュ、お店の販促物、レストランのお絞りティッシュ…、ふだんから意識して「手に取らない・持ち帰らない」と決めてください。

 

「出されたモノは、受け取らないと損だ」、潜在意識の底に、こう刷り込まれているのでしょうか?

多くの人は、差し出されたモノを反射的に受け取ってしまいます。

 

差し出されても「結構です」という勇気、習慣付けてください。

 

無意識で受け取っているモノはこんなに多い→1年で1000個、増えているモノ知っていますか?きちんと把握すればモノは増えない。

 

2.外から帰ってきたら、買い物袋や手紙は10分以内に片付ける

 

リビングやパソコン周りが片付かない。

その原因は、自分で買ってきたものやDM、手紙などではありませんか。

 

外から帰ってきたら、買い物袋や手紙は、家に入って10分以内に片付けましょう。

リビングやキッチンに荷物を置いて放置すると、そのままになります。

 

後回しにすればするほど、面倒くささが増して片付けたくなくなるのです。

 

郵便受けからとったDMや手紙をテーブルに置きっぱなしにして、1~2週間はそのまま放置。

封を切ったとしても、その時にさっさと処理しないで、どこかのキープ箱にいれて忘れてしまう。

買い物の荷物も、腐らない物はずっとビニールに入れっぱなし、ビニール袋に入ったままなので買ったことを忘れてまた二度買いしてしまう。

 

以前の私の失敗をふまえて、今は外から帰ってきたらリビングでゆっくりする前に荷物を片付けています。

買い物の荷物は、食材、日用品などカテゴリーごとに決まった場所にいれます。

手紙は中身を読んで捨てる、などすぐに作業するなり仕分けが必要です。

 

帰ってきて、「はぁ、疲れた〜ちょっと、ひとやすみしよう」ではなく、ほんの少しの「面倒くさい」を乗り越える気持ちを持つ。

何度も繰り返していれば、すぐに片付ける習慣は必ず身につきます。

 

3.買い物を減らす

 

物を買うから、家の中に物があふれるのですから、買い物を減らすのはとても有効です。

 

買い物をしに出かけて何かを持ち帰るという行為だけでなく、ネットショッピングも控えましょう。

出かけないから、といって結局ネットで何かを買っていればモノは増えてしまいます。

 

「ユニクロでセールをしているから」、「楽天市場で買いまわりポイントを貯めたい」、「読みたかった本を見つけた」など、買い物をしてモノを増やすための口実はいくらでもあります。

 

本当に今必要なのか?

代用品はあるのではないか?

究極的に考えると、今なくても死なないモノならば買う必要はないと思います。

 

買い物は、時間もエネルギーもいる活動です。

買い物に費やす時間をなくすと、時間に余裕ができます。

もちろん、節約にもなります。

 

物を増やすのはほどほどにして、すでに持っているモノと時間を大事に使う。

シンプルで上質なくらしの基本です。

 

4.今、使っているモノを選ぶ

 

断捨離をする時は、「必要か不要」ではなく、「使っているか使っていないモノ」を基準にします。

「これは必要?」と心に聞くと、未来不安のある人は「いつか使うかもしれないから」といって捨てられません。

 

大量のストックは未来への不安を現しています→日用品ストック癖を捨てて、シンプルで豊かに暮らす秘訣

 

モノは、使ってこそ役に立つもの。

今の暮らしの中で使っているもの、ないと困るもの以外捨ててしまう方が良いです。

必要なものかどうかという基準は、一年のうちに何回使ったか考えると分かりやすいです。

 

もし一度も使ってないなら、それはもう断捨離できます。

「いつか使うかも」「いつか着るかも」と思っているものは、大体使わないまま何年もどこかの隅に隠れています。

 

普段は存在を忘れているので、結局使わないことになるので手放してください。

断捨離すれば、収納していたスペースも空き、部屋を広く使うことができます。

しかも、その管理に使っていたお金も浮くので節約にもつながります。

 

食器棚を断捨離することで、スペースを広く使う→収納そのものを断捨離する過激派が食器棚を捨てる

 

もうこれ以上は増やさないという上限を決める→600冊の本を断捨離。本好きなあなたでもできる本を手放す方法

 

もし、「いつか必要なとき」が来ても、それはそのとき考えれば良いのです。

「本当にないと困る」というモノなら、何としても手に入れようとします。

 

「いつか」と「オバケ」は来ないモノです。

 

5.似合うモノ、好きなスタイルの定番をつくる

 

自分がどう在りたいかの軸があると、使うモノ、着るファッションも一定の路線が出ます。

もちろん、定番はコレだから他のモノは見ません、ではなく時代の流れを見ながら使うモノや着るモノは変わっていく必要はあるでしょう。

 

ですが、トレンドばかり追いかけて使い回しのできないモノを増やすことからは手を切ること。

「なんかに使えるかも」の「かも」アイテムは、必要ありません。

 

私の定番服はコレ!というわけではありませんが、こまった時の鉄板コーデがあると、「着たい服がない」状態から脱することができます。

 

鉄板コーデがわかっていると、毎シーズンのトレンドに踊らされずちょっとした工夫でトレンド感を出すことができるようになります。

「着たい服がない病」という生活習慣病を断ち切るためにも、似合うモノの定番をつくることは有効です。

 

もう鏡の前で悩まない→【ユニクロで50代のベーシックスタイル】〜断捨離したことで見えてきた鉄板コーデ

 

ファッションだけでなく、日用品や食材なども、自分の好きなスタイルや品質で手に入りやすいものを定番にしておくと、いろいろ試す必要がなくなります。

 

6.終わっていないモノを完了させる

 

以前、ガラクタについての記事をかきましたが、家の中で完了していないモノやコトはすべてガラクタです。

 

カレン・キングストンが定義した「すべきことが終わっていないモノすべて」→私が断捨離すべき4つのガラクタとは?

 

いまだによくやってしまうのですが、読みかけの本をベッドサイドに置く、ネット上で気になる記事をブックマークしてためておく。

キッチンでは、使いかけの食材を冷蔵庫にためる、食べかけのモノを放置する。

シンクに食べ終わった食器をつっこんだまま、洗って乾いた後の食器を置きっぱなし。

部屋の中に、脱ぎっぱなしや洗いっぱなしの洋服を置いておく。

 

どれもこれも完了していない状態で放置されていると、ある意味ガラクタとなってしまいます。

使い終わったモノは、そのつど元の場所にしまうのは片付けの基本。

が、整理整頓が苦手な人間にとっては、元の場所にしまうことすら面倒に感じることもあるでしょう。

 

未完了のモノをできるだけ少なくすることも習慣です。

 

本が読みかけにならないように、読む時間をつくる。

ネットで気になった記事をマークするのであれば、WEB上でファイルを作ってまとめる。

洗いっぱなしの食器にならないように、食洗機に入れる。

乾いた食器はすぐにしまう。

 

部屋に服が脱ぎっぱなしにならないように、カゴやボックスにまとめて洗濯機へ移動する。

洗って乾いた服をたたむのが面倒なら、ハンガーにかけっぱなしで収納するのもあり、などなど。

収納スペースを節約するなら、たたんでしまう方が効果的ですが、ズボラな男子の部屋であれば、なるべく面倒を避けた方が片付けやすいのも事実です。

 

元の場所にしまう面倒なら、しまう場所を自分の近くに移せば解決します。

自分が収納に合わせるのでなく、収納を自分が使いやすいように合わせる〜今までの考え方を変えることが生活習慣の見直しになります。

 

毎月1回の定期的な習慣も効果的→【毎月一回、キッチンの断捨離デー】シンプルな暮らしの習慣をつくる。

 

7.1日15分27個プチ断捨離の意識で、モノ以外もシンプルライフ

 

断捨離で、一回「大量にモノを捨てて、はい、おしまい!」ではないとお話しいたしました。

 

私が続けているのは、1日15分27個プチ断捨離です。

キッチンでもリビングでもいい、毎日少しずつ「抜く」という作業をします。

 

この「抜く」という作業が身についてくると、モノだけでなくコト(時間の使い方)もすべてにおいてシンプルライフを意識するようになっていきます。

 

こんな方法も思考をシンプルにするために効果的です。

 

*自分にとって効果的な方法を身につける→散らかった部屋や思考を一瞬で片付ける方法〜ミニマリストの超シンプルな「問いかけ」とは?

 

*ダラダラしないで効率的に時間を使う→充実した1年にするための【50代主婦にオススメする時間管理術】

 

*あれもこれもと欲張らないこと→シンプルで上質な生活をおくる時に必要な「足るを知る」という思考

 

*こんな思い込みを持たない方がよい→【本当に人生に必要か?確かめるべき5つのモノ】持っている方が豊かであるという思い込み

 

*どんな風にシンプルライフを実践していくと幸せになれるの?→【シンプルライフの心理学。幸せになるための3つのポイント】

 

自分では意識していないかもしれませんが「思い込み」や「考え方の癖」が、ふだんの習慣を作っています。

習慣を変えたいなら、自分の勝手な「思い込み」に気が付くと、あっという間に習慣を変えることができます。

 

大規模な断捨離をしたあとも、スッキリとシンプルに暮らすための7つの習慣をお伝えしました。

特に大事なのは7つめだと思います。

 

他人だけでなく自分に対しても見栄をはったり、正しさにこだわったり、家族や誰かをコントロールしたい(~させたい)と思ってしまうたびに、人は消耗します。

この気持ちを手放すことができれば、毎日笑顔で楽しく、シンプルに生きられると思います。