先日、夫が松本に仕事に行ってきました。

帰ってくると、テーブルに信濃ワインチョコなるお土産が・・・。

 

あんなに毎回、「お土産は要らないから!」と念を押しているのに、また買ってきてしまいました。

気持ちは、とても有難いのですが、せっかく食生活を糖質カット・オーガニック志向にしているのに、よほどのものでない限りお土産は目の毒。

 

夫がついつい買ってしまうのは、駅で電車待ちをしていたり、同僚がたくさん買っているのを見てしまって、「やっぱりウチにも買っていこう・・・」と、思ってしまうからなのです。

日本ではどこかに行くと、近所や職場にもお土産を買いますが、ふつう外国ではそんなことはしません。

 

今日は、今年、私が断捨離したいと思っている悪しき慣習、お土産についてお話しいたします。


観光地に行くと、多くの人が当たり前のように購入する「お土産」。

これが日本独特のものだということはあまり知られていません。

 

日本と外国のお土産に対する考え方の違い

 

夫が、日本に来た当初(20年前)は、このお土産という慣習、特に旅行に行ったら職場用にお土産を買って帰るという行為をとても不思議に思ったようです。

日本の「バラマキ土産」というものは、とても日本的なものです。

 

外国では、「土産」→「souvenir/スーベニア」となります。

逆に英和辞書で引くと、「形見、記念(の品)」とでます。

日本のお土産の意味とは、明らかに違っていますね。

 

おみやげの英訳は「souvenir/スーベニア」とされていますが、両者は似て非なるもの。

スーベニアというのは本人の思い出のために買ってくるものです。

 

例えば、夫の国の観光地や駅で売られているのはキーホルダーや置物などのメモリアルグッズが中心です。

 

しかし、日本のおみやげは饅頭とかクッキーのようなお菓子、その土地の名産というような食べ物が多いですよね。

それも、自分で食べるのではなく人に配り歩くためのもの=バラマキ土産として、箱の中身は個包装になっているものが多いです。

 

特産品であれば、それもよいのですが、よくよく表示を見てみると、製造元は東京で販売元が観光地近辺の住所だったりします。

つまり、これは作っているところは東京で、箱や包装のデザインだけがその観光地のものになっているだけなのです。

つまり、その土地の特産品ではないということ。

しかし、バラマキ土産ってこの手のものが多いのです。

 

欧米では、こういったお菓子の詰め合わせは、見当たりません。

このことからも、日本人と欧米の人のお土産に対する感覚の違いがよくわかります。

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日本の「おすそわけ」という文化

 

自分の幸を他人にも分け与えようという美しい習慣として、日本には「おすそわけ」という文化があります。

土地のおいしいもの、優れたもの、珍しいものをみんなで分かち合おうとする心から出たもので、そこに「向こう三軒両隣」で、自分が留守中の手のないところをカバーしてもらっただろうから、そのお礼に…という気持ちが含まれています。

 

欧米ではそういう考え方(人付き合いの仕方)をしませんので、他人にお土産を配る…という行動は理解しがたいものでしょう。

日本で仕事をしている外人たちが口を揃えて言うのは、「なぜ、仕事で出かけているのに、自分のお金でお土産を職場に買っていく必要があるのか?」ということ。

 

確かに、本当にお世話になっている人当てならいざ知らず、義理土産を求めて駆け回り、たくさんのお菓子を抱えて帰る日本人の感覚は「ワカラナイ!」 の一言でしょう。

(実は、私も職場にお土産を買っていくのは、あまり好きではありませんでした。)

 

ただ、夫には、「出張で出かけた場合は、仕事のフォローなど迷惑をかけることもあるから、職場には持って行ったら?」とは言いますが、家族用のお土産は催促したことはありません。

 

また最近では、「自分が居ない間のお手数をかけました」という意味合いが本当とはいえ、職場へのお土産にそこまでの気持ちがこもっていないことが多いような気がします。

むしろ「職場に何か買っていかなきゃ」的な一種の義務感とか、「以前、みんなからもらったことがあるから」という言い訳で買っていくような。

買っていかないと「お土産ないの!?」というような空気にもなって、面倒くさいので・・・とか。

 

そして、受け取った方も、結構どうでもよかったりします。

(不謹慎で申し訳ありませんが)私の場合、連休明けにいろいろな人からお土産をもらって机の上にあると、どれが誰からのかわからなくなることもしばしば、しかも味の品評会も勝手にしたりしていました(贅沢でした)。

 

私の場合は、お土産に無駄なエネルギーやお金を使うのが嫌だったので、出張以外で休暇を使って旅行に行くときは行き先とか、ましてや旅行に行くこと自体を言いませんでした。

ですが、友人に「どうしても食べてもらいたい!」という美味しいお菓子や特産物がある場合は別です。

そこには買っていく人への気持ちがしっかりとあるわけですから、それこそ「おすそわけ」として成立すると思います。

 

ちなみに、最近増えてきた中国などアジア圏からの観光客は、親戚一同に配るためのお土産を大量に買います。

いわゆる「爆買い」というもので、こちらは“義理”ではなく、実用一方。

日本に来た観光客は、電化製品や美しい果物など(先日はユニクロで大量に購入中のアジア人発見)、箱単位で買っていくようです。

 

お土産を買うことのメリット、デメリット

 

私の中では、勝手に断捨離すべき悪しき慣習となっている「お土産」ですが、お土産を買ってくる理由(メリット、デメリット)を考えてみました。

 

メリット編は、こんなことだと思います。

■ 人間関係を円滑にするため

・ みんなでワイワイとその話で盛り上がれる。

・ 職場でのコミュニケーションのネタになる。

・ 自分自身がその恩恵にあやかっている。

・ 地方のクライアント様や社員さんのチョイスが面白かったり、行った先の特産を知れたり、話のきっかけになるのではなる。

 

■ 感謝の気持ちとしてお土産を買う

・ お互い休みの間に仕事をフォローしあっているので、その感謝の気持ちとして土産はあっても良い。

・ コミュニケーションの一つのきっかけになる。

・ 自分が有休をとって旅行に出掛けたときはやはり少し心苦しいので、迷惑をかけた人におみやげを買っていきたいと思う。

 

■ もらえるとうれしいから、自分も買っていく

・ 各地の銘産品が味わえる。

・ おみやげをもらって気分の悪い人はいないと思うので、人に喜んでもらいたい。

・ 空腹を満たせるから。

・ いろんな場所のおみやげが食べられる。

 

■ その他

・ 何となく、今までの習慣でよいのではないか。

・ 習慣とまでいかなくても文化はあってほしいと思っているから。

・ 高価なものではなく気持ちとしてあってもよいと思う。

・ 全員強制的な雰囲気にならなければよい。

 

では、逆にデメリットをあげてみると

■ 面倒くさい

・ 休みで行っているのに、そこまでするのは面倒。

・ 買って行く先の好みなどに、いちいち頭を悩ませたくない。

・ 自分が出張に行ったとき、おみやげを買う時間がない。

 

■ 負担が大きい

・ 費用が無駄。

・ それが義務化すると経済的に大変。

・ 人数が多いので大変だから、1人100円でも5,000円くらいかかる。

・ 年間多くの出張をしているとおみやげを買うのが困難。

・ 人数が多いので荷物になるし、金銭的にも負担がある。

 

■ プライベートと仕事は分ける

・ プライベートを会社に持ち込む必要はない。

・ 個人の余暇時間の報告のように感じる。

・ プライベートの旅行まで、お土産に気をつかいたくない。

・ プライベートなので別に不要。

 

■気をつかうから

・ 逆に旅行に行かない人が気をつかうから不要。

・ 無駄な気遣い。

・ 休日にいった旅行でおみやげを配る必要はない。

・ もらった方も、お互い気をつかうし、影で『こんなものか』と思われると嫌。

 

■その他

・ 買ってきても、特にお礼がなくて気分が悪くなるから。

・   必要のないものを配られても迷惑。

・ 気持ちの問題で行えば良い。

・ みんながやって、それでコミュニケーションがとれているとは思えない。

・ バレンタインデーやホワイトデーと同じで、慣習にしてしまうと有り難みが薄くなる。

 

デメリットをいろいろ書き出してみると、心がこもっていなくて出費ばかりかさむのなら、バラマキのお土産は、あらためてやめるべきだと思いました。

おそらく私だけでなく、多くの人が「無くても気にしない」モノだと思います。

でも、あなたの中に「おすそわけ」の気持ちがあるのであればお土産もありだと思います。

 

家庭でのお土産の在り方

 

さて、職場というポイントを外して、家庭でのお土産という観点で考えてみましょう。

 

蘭子は小さい頃、父親が海外出張の度に買ってきてくれるお土産がすごく嬉しかった記憶があります。

今のように、オモチャがいつでもどこでも手に入る時代ではなかったので、たまに買ってきてくれる珍しい置物や文具、それこそロンドンのバッキンガム宮殿の写真のトランプなど、今思うと大したモノでないものが宝物のように思えました。

 

では、現在はどうでしょう。

物余り、どこでも誰でもいける時代です。

なので、お土産のポジションもなぜか下がっているように思います。

 

少し前になりますが、息子の修学旅行もお土産は頼みませんでした。(そして息子もそういった買い物はしません)

どこかの特産のインテリアやキーホルダーをもらっても飾ることもできませんしね。

 

以前は、夫の国から持ち帰った名産の木製の置物を知人に贈ったこともあるのですが、後でよくよく考えてみると、逆にご迷惑だったかな?とも思えるのです。

 

例えていえば、すごくモダンなインテリアのお家に住んでいるのに、北海道の木彫りのサケをくわえている熊の置物なんて贈ったら迷惑でしょう?という感じ。

その方の好みもわきまえずにお土産を渡すというのは、控えたいものです。

 

 

断捨離を実践されている方なら、真っ先に断捨離するアイテムですよね。

うちでも、その手のインテリアは真っ先に断捨離してしまいました。

 

もちろん、お菓子も同様です。

先方の好みもありますし、最近では、その方の食生活や体調というものも考慮したいものです。

 

わざわざ買った美味しいお菓子ほど、糖質が高く添加物も入っているもの・・・、ちょっと意地悪に見えますが、私自身は、(やせ我慢で)いただいたお土産にはなるべく手を出さないようにしています。

 

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では、どんなお土産なら嬉しいでしょうか?

 

私がバラマキお菓子より嬉しかった、よかったなぁ〜と思ったのは、写真(デジタル以前)を見せてもらったりとか、お土産話でしょうか。

 

行く先々でお土産を買わずとも、今はたくさんの写真を残すことができますし、自分にとって、なにより良いお土産は心に残すこと。

 

仕事でもプライベートでも、今ならSNSでちょっとした瞬間の写真とかコメントを残すことができます。

お菓子でなくとも、ステキ時間の「おすそわけ」となりますし、十分なお土産になると思います。