今日は、私の若い頃のズボラ&汚部屋ぶりがわかるお話をします。

 

蘭子はアラサー、既にバツイチ、シングルになり、世田谷で小さなアパートを借りて住んでいました。

いわゆる1DKという部屋です。

確か住み始めて4年目くらいだったと思います。

 

人生初の、「空き巣被害」に遭いました。

 

でも、入られたのに、まったく気づかなかったんです…三日間も(爆)。

 

駅から3分、南向き、1DKのきれいな部屋

 

駅からは3分、南向きの陽当たりの良い1階、再婚して息子を産むまでの10年余りをそこで過ごしました。

6畳の部屋に4.5畳のキッチンとバス・トイレ付きの部屋で、押入れが一間、そして半間の物入れスペースがついていました。

 

アパートの建物自体は南向きの部屋が4戸並んだ2階建て、1階には各部屋の前に小さな庭がありました。

一軒の庭ごとの間には仕切りがなかったのですが、なんとなく草花や花壇を作って仕切って使っていました。

 

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蘭子、空き巣被害に遭う。

 

さて、本題です。

 

その頃、私はおひとりさま、ノリノリで仕事をしていました。

ノリノリ…といえば聞こえは良いですが、残業&飲みという組み合わせで、今でいうアラサー・おひとりさまで、魔のトライアングルをくるくると一人で回っておりました。

 

魔のトライアングルとは?

家〜会社〜飲み屋の三点で構成されるトライアングルのこと。

このトライアングルに入ってしまうと、なかなか抜け出せず、「タラレバ」愚痴を言って毎日を過ごしていたわけです。

一週間がいつもあっという間に過ぎ、金曜日に飲みすぎて土曜日はいつも昼過ぎに起きるというサイクルです。

 

昔も今も、こういうアラサーはよくいます→【東京タラレバ娘】あなたも「タラレバばっかり言って年をくってしまう女」?

 

ある土曜日のことです。

いつものように昼過ぎに起き、カーテンを開けて部屋のサッシを開けたところ、スーっと、サッシが開いてしまったのです。

ちゃんとカギを閉めていたはずなのに…。

 

そして、ふと庭に続くテラスを見てみると、四角く切ったガラスが…。

 

普通なら、そこで気づくところですが、ズボラ蘭子は「あ〜子供がイタズラして、こんなところにガラスを置いて言ったんだな、危ないな〜」と。

 

しかし、次の瞬間!!!

 

サッシのガラスのカギの部分が、四角く切り取られているに気がつきました。

 

きゃ〜〜〜!

こっ、これはドロボー???

 

パジャマのままでしたが、とにかく警察に電話をしなければ、パニクる頭で通報を入れました。

 

「事件ですか、事故ですか?」

電話に出たオペレーターに、「ドロボーです、ドロボーが入ったんです……」と伝えました。

 

「何か、盗られた物はありますか?」そう聞かれ、とっさに通帳をしまっている引き出しを確認しました。

「大丈夫です。」 通帳もあるし、財布もあります。

 

「下着とかは?」

「あっ、それも大丈夫そうです」って、何も盗られてない? 私…。

 

そして住所・氏名を伝えると、「すぐに警察官を向かわせますから、何も動かさないように」と、電話は切れました。

 

「何も動かさないように」って言われたって、私、まだパジャマなんですけれど・・・とっさに電話してしまったことを後悔しました。

着替えはせずに顔を洗い、歯を磨いてトイレを済ませました。

 

当時、借りていた部屋は警察署から歩いて3分ほどのところにありました。

10分ほどすると、警察の人たちがやってきました。

制服を着た警察官二人と私服のような刑事のような人が3人、計5人です。

 

まず、制服を着た警察官が私の名前や住所を聞きながら、書類に書き込んでいきます。

それと同時に刑事さんたちが、部屋の様子を観察していました。

 

もう、蘭子、汗だらだらです。

キッチンには洗い物が残っているし、ベッド脇には服が脱ぎ捨てたまま。

それだけでなく、6畳の部屋に大きなタンスとベッドがあり、所狭しとモノを置いているのです。

ある意味、本気のゴミ屋敷、否、“ゴミアパート”に住んでいたために、物が多すぎて何が盗られているのかもわからない状態でした。

 

ズボラ女の部屋は、うっすら埃が積もっていた。

 

5人の刑事さんと私が部屋に立ったままで、調査が始まりました。

一人の刑事さんが、カーテンをしっかり締めて部屋を真っ暗にしました。

そして、もう一人の刑事さんが懐中電灯を点けて、床を横から照らしたのです。

 

懐中電灯に照らし出された床には・・・・うっすらと埃が積もっていました(爆)。

 

そして、その埃の中に、私が歩いた跡がはっきり残っていました。

玄関からトイレ、そこからベッドまでの動線。

 

切り取られたガラスのことを伝えると、すぐにテラスも調べてくれました。

即座に刑事さんが言ったのは、「ホシは、木曜にやりましたね。」と一言。

 

えっ?木曜?

昨夜じゃなくて?

 

そうなんです。

その週は、木曜日に雨が降ったので、テラスにドロボーの靴の泥跡が残っていたのです。

そして、木曜も金曜も飲んだくれて帰ったために、部屋の異変に気づかなかった私。

 

というか、部屋には不要品がひしめいており、はっきり言うと、全容が把握できない状態というんでしょうか。

 

そして、通帳や財布、貴金属、下着など目ぼしいモノは何も盗られていないのです。

つまり、モノは溢れているのに、盗られるような高価なモノは持っていなかったのです。

部屋にあったのは、他人にとっては「ガラクタ」にしか見えないモノだったのでしょう。

 

その当時の部屋は、欲しくて買ったものの、実際には使わないモノのオンパレードでした。

いつも「足りない感」があって、必要か不要かではなくモノを買いに走って、その時使っていただけだから。

そんなモノばかりをためこんで、「お金がない…」といつも言っていたのだから、今思えば、とんだお笑い種です。

 

家の中の空気が澱むとお金も回らない→暮らしの質を上げるコツ〜家を好きになるということ

 

断捨離本を読んでいくと、「ガラクタ=潜在意識の投影」とあります。

ということは、汚部屋当時の私は、無意識・無自覚の海で溺れていたようなものだったということ。

自分に何が必要で、何が不要なのかもわからず、在りたい自分も明確ではなかったのです。

 

空き巣被害に遭ってもカギを変えないズボラ女

 

その日、刑事さんたちは家具に銀粉をふりかけながら指紋をとって帰っていきました。

「カギも取り替えた方がいいですね」とも言われました。

 

本来なら、今後の安全のために、すぐに部屋のカギを取り替えるべきだったかもしれません。

でも、私はそれさえしなかったのです。

 

なぜなら、「一度、空き巣に入った家にもう一度入ろうと思う空き巣はいないだろう。しかも一度入って、何も盗るモノがないとわかっているのだから」という、勝手な理論を頭の中で作ったからです。

 

おそらく、カギを変えたところで、今回の手口はカギと関係ないわけですし、またガラスを切り取られたら同じです。

サッシのクレッセント錠部分には何か他の細工が必要だとは思いましたが。

 

ただ、それから一週間ほどは家に帰るのが怖くて、いつもカギを開ける時に「誰かいませんかぁ?」って声をかけて家に入っていました(笑)。

 

でも時間が経つと、人って毎日に飲み込まれて恐怖もなくなるものなのですね。

 

不運は自分が創り出している

 

大切に使い切ることなく、場当たり的にモノやコトを取り入れては、時間も空間も自分のエネルギーも無駄遣いしまくっていたタメコミアン。

言うまでもなく、モノ一つ一つに限らず、生活全般がその調子でした。

 

その頃、早起きが苦手だった理由が、今になるとよくわかります。

結局…起きたくなかったのですよ。

住まいの状態が、私の現実を映し出していたから。

 

空き巣被害に遭っても何も盗られず自分も無事だった、ということはよかったのですが、やはり空き巣に入られること自体、運気がよくないように感じます。

 

アラサーからアラフォーへと変わる頃、出会ったのが今の夫です。

出会った頃の夫は究極のミニマリストでした→真のミニマリストを目指す50代主婦、蘭子です。

 

その後、紆余曲折を経て、今では夫が「捨てられない人」、私「捨てる人」へと変わりました。

 

たまに、断捨離に疲れた時にふと思い出す「空き巣事件」。

そして、その頃の「魔のトライアングル」から抜け出せなかったゴミアパート生活。

 

断捨離を始めてから感じることは、スッキリした部屋に住んでいると、朝目覚めた瞬間が全く違うということ。

そういえば、「運がいい人は、汚部屋に住んでいる」なんて聞いたことがありませんものね。